ニンテンドースイッチの世界累計販売台数が1000万台を突破、Wii Uが約31か月かけ達成した記録に約9か月で到達

Image Credit: 任天堂公式ホームページ
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任天堂は本日12月12日、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の世界累計販売台数が12月10日の時点で1000万台を突破したと発表した。同ハードの発売日は2017年3月3日。ゲームハードの売上における最初のマイルストーンとも言える大台に約9か月で到達したことになる。任天堂は今回の発表に際して「12月は国内向けにこれまで以上の出荷を計画しており、さらに多くのお客様にお買い求めいただけるよう努めてまいります。」とコメントしている。

ニンテンドースイッチは今年2017年3月に発売された任天堂の最新ゲーム機だ。テレビに映してプレイできる据え置きゲーム機、持ち運んで遊べる携帯機、両方の機能を兼ね備えていることを特色としている。「TVモード」「テーブルモード」「携帯モード」の3種類を場面に応じて使い分けて利用することができる。

発売当初からスマッシュヒットを記録し、品切れが続出しており、任天堂は増産の告知を重ねていた。今年4月には社長である君島氏は、2018年3月期の販売目標を1000万台に設定し、「チャレンジしていきたいという数字であり、すぐに(達成)できるとは思っていない」と語っていた(ロイター)。10月には好調な数字を見てか、今期の目標を1400万台へと上方修正。その野心を根拠付けるように1000万台を達成した。現在アメリカはホリデーシーズン真っ只中、日本も含めてクリスマスを控えており、さらなるブーストが期待できるだろう。

ちなみに、任天堂の前世代機であるWii Uは2012年11月18日にアメリカにて先行発売され、2015年6月末にようやく世界累計販売台数が1000万台に到達している(リンク先はpdf)。Wii Uが31か月かけてたどり着いた数字に9か月にして(さらにクリスマス前)並んだと考えれば、その好調ぶり見て取れるだろう。2017年9月末時点でのWii Uの世界累計販売台数は1356万台。このままのペースでいけば春にはニンテンドースイッチがこの数字を上回ることになるだろう。

タイトルの数はというと、Wikipediaからの引用になるものの、Wii Uにてアナウンスされたタイトル数は752本となっており、一方でニンテンドースイッチ向けにアナウンスされたタイトルはすでに548本。移植が多いなどさまざま要因があるほか、本体の販売ペースと同じく総数では及ばないものの、近いうちにこちらも上回ることがほぼ確実とみられる。

Wii Uはこうした比較をする上では不振が目立つものの、『スプラトゥーン』を生んだ実績やニンテンドースイッチに引き継がれた要素も数多くある。ニンテンドー・オブ・アメリカの幹部もWii Uから学んだものは多いと語っている(関連記事)。Wii Uがあったからこそニンテンドースイッチが生まれたという点に疑問を持つ人はいないだろう。

世界累計販売台数1億台にも到達した「Wii超え」を期待する声が高まるニンテンドースイッチ。この勢いはどこまで続くのだろうか。

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