ファイプロ最新作『FIRE PROWRESTLING WORLD』Steamにて正式リリース。高山善廣選手を支援するチャリティDLCも配信開始

 

スパイク・チュンソフトは12月19日、『FIRE PROWRESTLING WORLD』をSteamにて正式リリースした。本作は今年7月に早期アクセス販売が開始され、ユーザーからのフィードバックを元にアップデートが重ねられてきた。現在、早期アクセスの終了を記念したセールがおこなわれており、2018年1月4日まで33パーセントオフの1447円で購入可能となっている。なお、セール終了後の1月5日以降は通常価格が引き上げられ、3240円となる予定だ。

『FIRE PROWRESTLING WORLD』は、1980年代から続く人気プロレスゲーム『ファイヤープロレスリング(ファイプロ)』シリーズの最新作だ。かつての2Dグラフィックスタイルを再現し、ノーマルマッチのほかケージマッチや電流爆破マッチ、またタッグやバトルロイヤルなど多彩な試合形式を実装。また、シリーズとして初めてオンラインモードに対応し、世界中のプレイヤーとの対戦が可能となった。エディットモードではレスラーの外見はもちろん、技やCPUロジック、リングやチャンピオンベルトなどをカスタマイズでき、Steam Workshopを通じてほかのプレイヤーとの共有も可能だ。共有されたエディットレスラーやパーツなどの数は、現時点で2万7000点を超えている(関連記事)。

早期アクセス販売中には計15回のアップデートが配信され、バグ修正や調整のほか、新技や新ルール、音楽取り込み機能、エディット要素の追加などがおこなわれてきた。今回の正式リリースに合わせて配信された「バージョン 1.0000」では、オンラインモードにて新たに4人対戦に対応。ルームにプレイヤー4人が入り、対戦することができるようになった。そのほか、エディット用のレスラーパーツや、新技などが追加され、また各種修正もおこなわれている。

スパイク・チュンソフトは、早期アクセス販売というユーザーからのフィードバックを受けながら完成度を高めていく開発スタイルは同社としては初の試みながら、有意義な取り組みだったと述べている。本作はPlayStation 4版の発売も計画されており、そちらの開発のためにも一旦の区切りとして早期アクセスを終了することにしたという。なお、今後もユーザーの声に耳を傾け、不具合の修正や各種調整、新技や新パーツの実装は無料でおこない、新たなゲーム性を加える大型の新コンテンツについては有料DLCとして配信していくとしている。DLCには、現在「リングオブマネジメント」(団体運営モード)の配信が計画されており、それ以降も続々と配信していく予定だそうで、シーズンパスの販売も検討中とのことだ。

本日、DLC第一弾として「Yoshihiro Takayama Charity DLC」が配信開始されている。価格は300円で、公式エディットレスラー「高山善廣」が収録。オリジナル技として「伝説の殴り合い」が実装されている。このDLCは、今年5月の試合にて大怪我を負いリハビリ中の高山善廣選手を応援することを目的に販売されており、販売額からSteam使用料を引いた全額が、高山選手の支援団体「TAKAYAMANIA」に寄付される。スパイク・チュンソフトは、プロレスあっての『ファイプロ』であり、プロレス界を永きに渡って⽀えてきた⾼⼭選⼿のために何か⾏動を起こしたいと強く願い、このチャリティDLCの配信を決定したとしている。