『Fallout 4』の技術で『New Vegas』がプレイできる大型Mod「Fallout 4 New Vegas」開発中。開発元も認めるクオリティ


Bethesda Softworksより2010年に発売された『Fallout: New Vegas』を『Fallout 4』の技術で蘇らせる大型Mod「Fallout 4 New Vegas」が鋭意制作中だ。紆余曲折を経て、昨年2017年8月にあらためて開発されていることが正式に明かされていた。

「Fallout 4 New Vegas」は『Fallout 4』向けModとして開発されており、最新エンジンを使いつつも改良した新たな『Fallout: New Vegas』が体験できるという。ビジュアルは美しさを感じさせながら『Fallout: New Vegas』における魅力であった混沌が入り混じった世紀末感が見事に描かれている印象だ。フィールドや街の再現はもちろんのこと、武器や車両、アイテムひとつひとつのディテールにもこだわりが込められているとのこと。『Fallout』の世界のシンボルとなりつつあるVault-boyも独自のアニメーションを作成するという徹底ぶり。細部にわたるこだわりは、同Modの開発チームのFacebookページを一目見ればわかるだろう。

ビジュアルだけでなく、システムを含めた全般的なテクニカルな面でも『Fallout 4』をベースに制作されている。ダイナミック天候変化や緻密な物理演算を盛り込みつつも、カルマシステムや評価システムなどシリーズの人気要素を復活させ、魅力あふれる作品を目指して制作されているとのこと。

これまで公開された映像もしくはスクリーンショットはどれも期待させるものであるが、今月1月1日に公開された最新映像は特に大きな反響を呼んでいる。こだわりが垣間見えるユーザーインターフェース、美麗なグラフィック、なめらかなアニメーション。どれをとっても単なるModとは思えない完成度を誇る。手に汗握る戦闘を繰り広げるシーンも映し出されており、ゲームプレイにおける期待度も上がる。すでにこのModの評判は『Fallout: New Vegas』を手がけたObsidian Entertainmentのもとにも届いており、開発元もまた大きな期待を寄せる旨の投稿をしている。

実はこのクオリティの高さには理由がある。というのも、「Fallout 4 New Vegas」の開発は、Deadpool2099氏を代表にMod制作者が結集したチームにより進められているという。ベテランModderたちが手がけているというわけだ。また同ModではこれまでリリースされたほかのModを存分に使っていることにより、全体の品質も上げられているとのこと。一方で人手は欲しているようで、開発に参加するメンバー随時募集しているほか、野心的なプロジェクトであるがゆえにリリース時期などもはっきりとは断言できないとされている。単なる再現ではなくクエストの再構成なども含めたリメイクにも近い形で開発されていることもあり、それなりに待つ必要がありそうだ。

Witcher 1 Prologue Remastered

最近では『ウィッチャー』シリーズ第一作目のプロローグを、『ウィッチャー3 ワイルドハント』のグラフィックエンジンを使いリメイクする大型Mod「Witcher 1 Prologue Remastered」がリリースされていた。あくまでプロローグのみであるものの、制作においては1年以上の時間が費やされたとされており、こうした大型Modはリリースまでに長きにわたる時間を要するのだろう。ただ「Fallout 4 New Vegas」開発チームは頻繁にSNSなどを更新し開発状況を明かしており、スムーズに制作が進んでいるようだ。