米任天堂が記載した「Nintendo Switch Online は2019年にサービス開始」の一文が騒ぎに発展。寄せられる多大な期待と懸念

ニンテンドー・オブ・アメリカは1月16日に投稿したとある記事が、メディアの間で騒がれている。問題となっている記事は「Nintendo Switchを最大限に楽しむ方法」と題した投稿。内容としては、手軽にデジタルゲームが買える、My Nintendoと連携することでリワードがあるといったお役立ち情報をまとめたものとなっている。この記事自体はあまり知識のない購入者にとって有益なものになっているが、問題となったのはそこに記載されたとある一文だ。同記事ではNintendo Switch Onlineについても記述していたが、記載が以下のようになっていた。

Nintendo Account required. Online services and features. including online gameplay, are free until the paid Nintendo Switch Online Service launches in 2019.

Image Credit: Nintendo Daily News

注目したいのは最後の「2019年」という記述。Nintendo Switch Onlineは2019年にサービスが開始されるとはっきりと記されていたわけだ。現時点でNintendo Switch Onlineのサービス開始時期は公式に2018年中とされている。もし記述が本当ならば、延期になる。この記述を見た海外メディアは即座に反応。Nintendo LifeNintendo EverythingNintendo Insiderなどが一斉に取り上げ、ひとつの騒ぎへと発展していった。

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実はこうした表記をめぐる騒動が生まれたのは今回が初めてではない。昨年12月にニンテンドー・イタリアが公式ホームページにてNintendo Switch Onlineの開始時期を「2018年秋」と記述し、のちに修正していた(関連記事)。同一ページにおいてほかの部分では、サービス時期を2018年中と表記していたことから、こちらはタイプミスと考えられていた。今回もおおむね同じような経緯だったようで、のちに修正されたほか、GameXplainがニンテンドー・オブ・アメリカに確認したところ、2019年という記述はタイプミスであったと報告している。

現実的に考えて、多くのファンがその行方を注目しているNintendo Switch Onlineの延期を今回のようにカジュアルに発表する可能性は極めて低い。社内ですでに2019年に開始されることが決まっており、そのつもりで書いてしまったという意見もあるが、それも憶測でしかない。タイプミスがもっとも現実的かつ妥当な答えであると考えられる。

ただ一方で、Nintendo Switch Onlineの開始時期の表記ミスが、公式から生まれているという点は情報管理を徹底する同企業らしくもない一面もある。あくまで海外支社が凡ミスをしたというだけであるが、似たようなミスが発生していることには何か理由があるのではないかと推測したくもなる。もしくは、ファンたちがNintendo Switch Onlineの開始時期に気をもんでいるという証拠ともいえる。開始時期が気になっているからこそ、同サービスに関連する一文に注目が集まり、誤りが発見されやすい循環にあるのだろう。

というのも、Nintendo Switch Onlineは期待と懸念の両方が寄せられるサービスだ。現在は一部サービスのみを提供する無料キャンペーンを実施中。サービス開始後の月額料金は税込300円という競合他社と比べてもお財布に優しい価格設定や、なつかしのゲームが遊べる「クラシックゲームセレクション」といった独自の魅力を備えている。一方で、他プレイヤーと踏み込んだコミュニケーションをする際には本体で完結せずスマートフォンアプリが必須。さらにはサービスの拡充や続報が途絶えているなど準備不足を感じさせ、先行きも見えない。すでに一度実質的な延期がおこなわれているだけに、再度の延期はありえるとファンが考えるのはそう不自然ではない。

しかしながら、任天堂がNintendo Switch Onlineに対して慎重になるのは理解できる。現在ではサブスクリプション型の月額課金サービスは、企業の収益に貢献する大きな存在になりつつある。マイクロソフトおよびソニーは月額オンラインサービスにて成功中。膨大な数のユーザーから毎月収益を得られれば、地盤を固めることができ安定する。ニンテンドースイッチが大成功を収める今、ユーザーベースは拡大の一途を辿っている。それゆえに、Nintendo Switch Onlineが今後数年間の任天堂の収益の柱となる可能性が高い。焦ってサービスをスタートするよりも、無料で展開しながら強固なビジネスプランを計画しつつ入念な準備をおこない、満を持して開始しようとするのは妥当な判断だといえる。

ただ、できるだけ早くサービスを開始しオンラインにまつわるコンテンツを提供してほしいと思うファンも多いのではないか。そうした期待と懸念により、ファンが「開始時期」に過敏になっているのだろう。このオンラインサービスがバーチャルコンソールと連動しているなどさまざまな噂は飛びかうが、すべては任天堂のみぞ知るのだ。

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