リアリティ番組形式の極寒地バトルロイヤル『Darwin Project』オープンベータ開催へ。視聴者投票で動画配信者の試合展開が変化

 

カナダのゲームスタジオ「Scavengers Studio」が開発する三人称視点のマルチプレイ対戦『Darwin Project』のオープンベータテストが、日本標準時1月20日午前5時から1月22日午後2時にかけて開催される。ベータテストの対象プラットフォームはWindows(Steam)。事前ダウンロードはSteamストアページより行える。

※2017年11月に公開されたデベロッパー解説動画

『Darwin Project』は「最大10人のバトルロイヤル」と謳われている、リスポーン無し、フリー・フォー・オール形式のマルチプレイ対戦ゲームである(ソロとデュオに対応)。本作の世界では、過酷な氷河時代の訪れに備えるため、少数の実験体にロッキー山脈の極寒地帯で死闘を繰り広げてもらうという、社会実験を兼ねたリアリティショーが放送されている。プレイヤーは参加者のひとり、もしくはディレクターとして番組を盛り上げていく。

参加者となったプレイヤー同士は、突発的に出会って戦うのではなく、互いの現在地やステータスを予測するためのツールをフル活用して戦略的に狩り合うことになる。開発陣はこれを「マンハント」と呼んでおり、上のデベロッパー解説動画でも、他のバトルロイヤルゲームとの差別化ポイントとして説明されている。

また本作はサバイバル要素の強い対戦ゲームであり、参加者は火を起こして暖を取らないと凍え死んでしまう。武器やトラップも、マッチ中に集めた木材や皮革、電子パーツを組み合わせてクラフトすることになる。だが火を起こしたり武器をクラフトしたりすると、その場に自分がいた痕跡を残してしまう。他プレイヤーに痕跡を発見されると、一時的に自分の現在地が相手プレイヤーの画面に表示される。いつどこでクラフトするのか、慎重に考える必要があるのだ。

そのほかにも足跡やトラッキングアビリティなど他プレイヤーの位置を特定する術が揃っており、一箇所にこもる受け身なプレイスタイルではジリ貧となる。いつかは暖をとるために動かねばならず、その結果、自分の居場所を知らせてしまう。他プレイヤーを追跡し、能動的に動き続けることが求められる。

弓矢、オノ、防寒具、ガジェットなどはクラフトで入手。トリップワイヤーやトラバサミといったトラップ、テレポートやタレットといったガジェットも作成できる

受け身なプレイスタイルを忌避すべき理由はそれだけではない。本作には「Live Spectator Interactions」というシステムが導入される予定であり、ゲームのストリーム配信者は、ディレクター役として動画視聴者に投票を呼びかけ、マッチの展開に干渉することができる。爆弾の投下、重力嵐の発生、プレイエリアの縮小といったマッチ全体に影響を及ぼすものだけでなく、神の手として特定プレイヤーの致命ダメージを無効化するというチート級の干渉も可能となる。

つまりストリーム配信中のマッチに参加する際は、視聴者に応援されるような振る舞いを心がけることで、戦況を有利に運ぶことができるのだ。この機能は動画配信プラットフォーム「Mixer」にてプレイテストされる予定であり、オープンベータ期間中は開発者がディレクター役を務めるライブ配信にて詳細が披露される(配信スケジュールはこちら)。

ストリーム配信文化との親和性が高い『Darwin Project』の対応プラットフォームはPC/Xbox One。リリース時期は未定となっている。