『ドラゴンボール ファイターズ』ピアノ型コントローラーで大会に出場するプレイヤー現る。しかも強い

Image Credit : Eventhubs

格闘ゲームを遊ぶには、通常コントローラーかもしくはアーケードスティックを選ぶことができる。どちらで遊ぶかはプレイヤー次第であるが、なんとピアノ型コントローラーで『ドラゴンボール ファイターズ』を遊ぶプレイヤーが現れた。そしてさらにこのプレイヤーはただ遊んでいるだけでなく、大会に出場するなど腕も確かなのだという。その詳細をEventhubsなどが伝えている。

このピアノ型コントローラーを巧みに操るのはGregory “Gono” Chow氏。カナダを拠点とした格闘ゲーマーだ。ピアノ型コントローラーの正体は、MTV Gamesから発売された『Rock Band 3』に対応する周辺機器だ。PlayStation 3もしくはXbox 360向けに発売されたコントローラーを使っていると思われる。Chow氏はこのコントローラーを持ち込み、カナダのローカル大会Revenge of the 6ixに出場。27人いる参加者の中で5勝を記録し8位にランクインするなど、ピアノ形状の制約を感じさせない力量で、見事な活躍を見せている。悟空やセル、トランクスを巧みに操り、敵を撃破していったと報告されており、プレイの映像もYouTubeにて確認できる。

*画面右でセルなどを使用しているのがGregことChow氏。

Chow氏は今回意外な形で脚光を浴びたが、すでにピアノ型コントローラーを使った大会参加は以前より続けられている。EVO2016にてすでにTwitter上でも目撃されているほか、同コントローラーを使い『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』のカップに参加し130ドルを獲得するなど、ローカル規模ながら結果を残したこともあるのだ。Motherboardの取材に応じたChow氏は、同コントローラーを使う理由として、もともとキーボードでゲームを遊んでいたがゆえにスティック操作になかなか慣れず、快適に遊べるキーボードに近いピアノ型コントローラーの使用を決断したと語っている。氏は「ウケ狙いではない」ことも強調している。

弊誌でもこれまで変わり種コントローラーを使用しゲームを遊ぶプレイヤーを特集してきたが(関連記事)、競争の激しい対人戦でこうしたコントローラーを使いこなし、他コントローラー使用者と互角に争う事例は珍しい。ピアノ型コントローラーと格闘ゲームの親和性が高いという可能性もあるが、氏の同コントローラーへの熟達と特殊コントローラーのポテンシャルを感じさせるだろう。