ヴァイキングを束ねて開拓をするRTS『Northgard』3月7日に正式リリース。待望のキャンペーンモードが追加へ


インディースタジオShiro Gamesは2月20日、『Northgard』を3月7日に正式リリースすることを発表した。同作は2017年の2月に早期リリースが開始されており、ほぼ一年の時を経て正式リリースとなる。

『Northgard』は建物を建てて村人を割り当てることにより、生産をおこなっていくRTSだ。マップは四角形のタイルから構成されており、タイル毎に建てられる建物の数や種類が決まっている。海岸に面していれば交易船を作ることができ、鹿がいれば狩猟所を建てることができる。それらに割り当てると村人が船員や狩人になり、生産をおこなわせることができる。どのタイルに入植するべきかや今後必要な資源は何かなど、短期的な視点と長期的な視点の両方が必要だ。

ゲームの勝利条件は征服・拡張・経済・伝統・特殊勝利の5つからなる。どれも簡単に達成することは難しく、ゲーム中盤にはどの勝利条件を目指すのか決定しなければならない。そのため、保有するリソースを何に割り当てるべきなのか、軍事力なのか防衛塔なのか、それとも内政施設なのかという判断が求められる。総じて特定のユニット・建物を作れば安心ということはなく、どのリソースにも複数の使い道があるため大いに頭を悩ませることだろう。発売当初から現在、そして正式版に至るまでに多くのアップデートがおこなわれおり、今後も実施される予定だ。あらためて、早期アクセス期間に追加されてきた要素を紹介させていただく。

ボーナスツリーで獲得できるバフはどれも強力で、何をいつ取得すべきかはとても重要だ

1つ目は、プレイすることのできるクランが、3つから6つに増えた点だ。当初は、拡張に長けた「鹿」、攻撃が得意な「狼」、防衛に強い「山羊」のみだった。現在では鴉・熊・猪の3つのクランが参戦している。「鴉」は金を集め使うことに長けたクランだ。食料ではなく金で割安に入植することや、傭兵団を別の海岸へ襲撃させることができる。「熊」は冬に強いタフな集団だ。他のクランは冬になると戦闘力が落ちるが、「熊」は冬でも存分に暴れることができる。更には冬の間体力を回復させることも可能だ。「猪」は環境に適応して繁栄していく。彼らは家を建てずとも新たなタイルに入植すれば、人口上限を伸ばすことができる。また、建築に必要な木材を少なくすることもできる。これら3つのクランは初期実装のものに比べて難易度が高いものの、長所を理解し使いこなせれば力強い。

2つ目はユニットやタイルの追加とゲームバランスの調整だ。本作はこの1年で20回パッチが当てられており、アップデートが頻繁に行われている。食料を見返りに戦力を提供してくれる巨人や、占領すれば幸福度を上げられる温泉などが追加されてきた。またゲームバランスも調整され続けている。配信当初は「狼」の初期ラッシュが強力であったが徐々に弱体化された。今度は逆に「山羊」の籠城戦術が強力になりすぎてしまったため、防衛施設の弱体化がおこなわれている。他にもマルチサーバーの強化やアニメーションと音声の追加、バグ修正が併せておこなわれてきた。

3月7日のアップデートでは、コミュニティが長く期待していたキャンペーンモードが追加される。プレイヤーはヴァイキングの若き王子となって、誅殺された父の復讐と、王の角笛(Regal Horn)を奪還するため敵を追い、彼の逃れた「Northgard」へと乗り込む、というストーリーが展開される。王はヴァイキングの6クランを統べる存在だ。そのため協力したり、時には力をみせつけて従わせながら目的を果たしていく。

正式版アップデートにより本作の開発は一段落落ち着くことになる。しかし、新たな種族やマルチプレイヤー機能、ゲームプレイへの改善は今後もおこなうとしている。公式での日本語対応は今のところないが、有志による日本語パッチが配布中。興味のある方は是非チェックしてほしい。