レーシングシム『Assetto Corsa』に、GT3レースと提携するスピンオフ作品が登場。UE4で開発し、Steamで早期アクセス販売へ

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505 Gamesは2月21日、Kunos Simulazioniが開発する『Assetto Corsa Competizione』をPC向けに発表した。本作は、Kunos Simulazioniが手がけたレーシングシミュレーションゲーム『Assetto Corsa』のスピンオフ作品で、ヨーロッパで開催されているGT3レース「Blancpain GT Series(ブランパンGTシリーズ)」と提携した公式ゲームとなる。2018年夏に、Steamにて早期アクセス販売を開始する予定だ。

前作の『Assetto Corsa』もまた早期アクセス販売から始めて開発を進め、2014年に正式リリース。2016年には505 Gamesと協力してPS4/Xbox One版も発売された。リアルなレーシングシミュレーションゲームを目指して、忠実に再現した実在の車両やコースを幅広く取り揃え、またModやVRへの対応も積極的におこない、昨年1月時点で140万本を売り上げるヒットとなった。ゲームエンジンには当初Unityが使用され、のちに独自開発のものに切り替えられたが、今回の『Assetto Corsa Competizione』ではまた変更され、Unreal Engine 4が使用される。これによって、よりリアルなグラフィックを実現し、より没入感のあるレースが楽しめるとしている。

ゲームモードにはシングルプレイとマルチプレイがあり、シングルプレイモードにはキャリア・チャンピオンシップ・フリープレイの各モードを用意。Blancpain GT Series公式ゲームとして、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンなどのGTレースカーを収録することはもちろん、実際にシリーズに参戦しているチームやドライバーとのレースが楽しめるという。そしてマルチプレイには、フェアなオンライン対戦が楽しめるよう、プレイヤーとスキルの近い対戦相手とマッチングできる新たなシステムが導入される。また、ランキングボードでは任意のプレイヤーを選択し、そのタイムが達成された時と同一のコンディションでのゴーストとのレースをおこなうことができる。

収録されるGTレースカーは、エクステリアやインテリアの正確な再現はもちろん、空力特性からエンジン、タイヤ、サスペンション、またダーメージを受けた際の影響などさまざまな部分がシミュレートされる。収録コースについても、実在するものは現地でレーザースキャンしたデータを元に、細部にわたって再現されるという。そういったリアルな環境や、天候によるコンディションの変化の表現などに、Unreal Engine 4のパワーが遺憾なく発揮される。レースには短いものもあれば24時間に及ぶものもあり、天候だけでなく昼夜の変化もある。その表現にもこだわりがあるようで、夜間レースのスクリーンショットが多く公開されている。またオーディオ面に関しても、レースへの没入感を高めるために実際のGTレースカーから収録したものが使用される。

もちろん、早期アクセスから始められるため、これらすべての要素が販売開始と同時に実装されているわけではなく、プレイヤーからのフィードバックを受けながら開発が進められるとともに実装されていく。『Assetto Corsa』ファンはもちろん、レーシングシムに興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。

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