『Firewatch』Steam/GOG版も無料アップデートで日本語字幕に対応。繊細な人間関係をトランシーバー越しに描く一人称視点アドベンチャー

 

【UPDATE 2018/3/7 15:00】
Steam版『Firewatch』にてアップデートが実施され、日本語字幕が追加された。

【原文 2018/3/6/ 15:08】
米Panic Incの日本法人パニック・ジャパン株式会社は弊誌の取材に応じ、Steam/GOG版『Firewatch』に日本語字幕を追加することを発表した。配信日は未定であるが、各ストアの審査が完了し次第無料アップデートが実施され、日本語字幕に対応するという。『Firewatch』は日本語字幕対応のPlayStation 4版が2月より販売されているものの、すでに配信されているSteam/GOG版は日本語非対応のままだった。次回のアップデートにより日本語字幕がつくようになる。またSteam/GOG版だけでなく、Mac App Store版も日本語字幕が無料追加されるとのこと。

本作は2016年2月に、海外向けに発売された一人称視点のミステリーアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは1989年のアメリカ・ワイオミング州。悩みを抱えた主人公ヘンリーは、悩みを抱え森林火災監視員の仕事につく。ワイオミング州に広がる自然保護区の安全を守るべく、ひと夏の業務に勤しむヘンリー。周りに人はおらず、交流相手はトランシーバー越しに会話する上司のデリラのみ。プレイヤーは二人の会話を通じて、それぞれが抱える悩みや心境の変化を追っていく。

一人称視点で展開される探索はさることながら、会話がゲームデザインの核を担う。それだけに日本語で楽しむ意義は強いタイトルであるといえるだろう。PlayStation 4ユーザーだけでなく、PCユーザーも日本語にて、日常からの逃避を望んだ二人の苦悩がにじみ出る、繊細な会話劇が楽しめるようになる。

『Firewatch』は新設スタジオによる新規IPタイトルながら、2017年1月には100万セールスの大台を突破。売り上げだけでなく、「The Game Awards 2016」にて「ベストインディーゲーム」「ベストナラティブ」「ベストパフォーマンス(ヘンリー役とデリラ役ともに)」にノミネートされるなど、メディアからも高い評価を受けていた。配信日の具体的な日程など、続報が判明次第あらためてお伝えしたい。