ニンテンドースイッチ、発売12か月時点でアメリカ史上もっとも売れている家庭用ゲーム機に。年始は『マリオカート』が売上を支える

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アメリカの調査会社NPD Groupは、2018年2月のビデオゲームの売上を発表した。そして2月の結果を受けて、任天堂のニンテンドースイッチが、発売12か月時点でアメリカ史上もっとも売れているゲーム機であることを発表した。今年1月時点ではニンテンドー・オブ・アメリカが、ニンテンドースイッチが発売10か月時点でアメリカにてもっとも売れているゲーム機であることを紹介していた(関連記事)。ホリデーシーズンを超えて、落ち着きを見せる発売12か月時点でも、そのペースは他ハードを上回っていることになる。

*NPDによる2月売り上げの分析動画

ただし、2月のハードウェアの売り上げはPlayStation 4が首位を奪還しているほか、コンソールの売り上げの比率としてはPlayStation 4が1.3。Xbox Oneが1.11。ニンテンドースイッチが1程度であるという。好調さは変わらないが、落ち着きを見せつつある側面もある。

その理由としては、やはりソフトの面の落ち着きがあるだろう。1月・2月のアメリカ市場では『モンスターハンター:ワールド』が首位を保っており、『ドラゴンボール ファイターズ』や『Call of Duty: WWII』『Grand Theft Auto V』といった定番タイトルがその後を追う形(VentureBeat)。任天堂およびベセスダ・ソフトワークスはNPDにダウンロード版の販売データを提供しておらず、ランキングは低くなりがちであることを考慮しなければならないが、上位に食い込むニンテンドースイッチ向け作品は年末ほど元気を見せていない。

画像は『マリオカート8 デラックス』。ちなみに『マリオカート Wii』は現在でもAmazon.comのゲームのセールスランキング100位にランクインしている(現在は86位)。長く売れ続けるのはシリーズを通じての特徴といえる

PlayStation 4/Xbox One向けの大作が強さを見せる中、ニンテンドースイッチ向けタイトルで存在感を見せていたのは、『マリオカート8 デラックス』。1月・2月ともに9位にランクインしておりチャートでは数少ないニンテンドースイッチ向けゲームの中で健闘を見せている。同作に引き続き、『スーパーマリオ オデッセイ』『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と定番タイトルが続く。2月は『ベヨネッタ2』も14位にランクイン。逆に言えば、大きなタイトルを出さずともハードウェアの売上が堅調に推移するというのは、ある種の安定感を示していると言えるかもしれない。

3月には『星のカービィ スターアライズ』がリリースされたほか、4月には大きな期待を集める「Nintendo Labo」が発売される。『星のカービィ スターアライズ』はすでにイギリスにてシリーズ最高の初週売り上げを達成しており、順調な出足を見せている(Gameindustry)。「Nintendo Labo」に対する注目は説明するまでもないだろう。先日放映されたNintendo Directでは『大乱闘スマッシュブラザーズ』新作を年内に発売することを発表するなど、着々と2018年の計画を発表していく任天堂。アメリカでも売り上げが落ち着きつつあるニンテンドースイッチの“旅”は、新たな局面を迎えようとしている。

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