オンボロ車を修理しながらドライブする『Jalopy』正式リリース。日本語対応により“クセの強い旅”の間口が広がる

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インディースタジオMinskworksは本日3月29日、Steamで早期アクセス販売していた『Jalopy』を正式リリースした。正式リリースに合わせて、コンテンツの追加やバランス調整が実施され、さらに日本語を含んだ多言語に対応している。価格は上昇すると告知されていたが、現在のところは値上げされておらず、逆に正式リリースを記念したセールによって4月5日まで40%オフの888円で購入できる。

『Jalopy』は旧東欧諸国を舞台とした、ドライブシミュレーターゲームだ。プレイヤーは叔父から譲り受けた1970年製のTrabant 601に乗り込み、目的となる街を目指してドライブを続ける。プレイヤーはただ車を操縦するだけでなく、メンテナンスも並行して行わなければならない。ガソリンの量、タイヤの状態、バッテリーの残量などさまざまな点に配慮する必要がある。隙あらば故障する車を修理しながら、目的地までドライブすることを目指す。

正式リリースの目玉は、なんといっても日本語対応だ。『Jalopy』は、オンボロ車を修理しドライブするというただでさえとっつきづらいゲームコンセプトに加えて、全編英語かつチュートリアルが不十分という課題があった。車のメンテナンス方法などはすべて英語で記載されており、英語が読めなければゲームを進行させるのはやや厳しかった。しかし今回の日本語の対応により、マニュアルも含めたテキストが日本語化。各パーツの特性や機能は理解しやすくなった。

さらに早期アクセス版初期に比べてチュートリアルが充実したことにより、ゲームの仕組みを理解しやすくなった。以前はガレージでプレイヤーを見送っていた叔父は、序盤は隣に座りしばらくはノイズ混じりにプレイヤーをサポートしてくれる。日本語対応と序盤のガイダンスが強化されたことにより、“クセが強かった”車の旅は間口が大きく広がったと言える。日本語のテキストもおおむね良好で、ゲームシステムを理解する上では差し支えない。人物のセリフはやや不自然な点もあるが、意味がわからないという場面はほとんどない印象だ。

早期アクセス初期からの魅力であった自由度と不便さによる没入感はそのままに、荒削りな部分をブラッシュアップし、より遊びやすいタイトルになった『Jalopy』。無事に正式リリースへとたどり着いたオンボロ車シミュレーターを、これを機に購入してみてもいいだろう。

泥道を進んでいくとこうなる
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