『VRカノジョ』Steam版ついに発売、一般ゲームとしてリリース。公式サイトでは「Ecstasy強化パッチ」が配信中


【UPDATE 2018/4/9 16:40】
「Ecstasy強化パッチ」の情報について追記しました。あわせてタイトルを変更しました。

【原文 2018/4/9 14:51】
イリュージョンは本日4月9日、『VRカノジョ』をSteamにて販売開始した。価格は4980円(49.9ドル)。『VRカノジョ』は国内向けには他プラットフォームですでに販売されているPC向けVRタイトルだ。プレイヤーは、近所に住む女の子「夕陽さくら」に勉強を教えてほしいと頼まれ、彼女の家を訪問するというもの。VRデバイスを利用し女の子とコミュニケーションを重ねつつ距離を縮め仲良くなっていく。本作はイリュージョン公式より発売されるアダルト版ではなく、一般版となる。対応HMDはHTC ViveとOculus Rift、そしてWindows Mixed Reality。

『VRカノジョ』は2016年10月にSteam Greenlightに登録されたことでも話題を集めた。約1年半の時を経てついにリリースへとこぎつけたことになる。ちなみにイリュージョンの大鶴尚之氏は、Steam Greenlighへ登録する理由を「より多くの方にダウンロードして楽しんで頂けるようにとSteamでの展開を決めた」と以前弊誌に語っていた(関連記事)。その努力もあってか現時点では、中国ユーザーを中心としたポジティブな声が届けられている。

実はこうしたジャンルの競争は、着々と熾烈になっている。今月4月3日にはVR対応恋愛アドベンチャー『TOGETHER VR』が発売された。星原芽衣と呼ばれる女の子との同棲生活を楽しむタイトルとなっている。ちなみにこちらは、インターフェイスは日本語に対応しているものの、音声は中国語のみ対応なので注意してほしい。昨年9月には同じく女の子と時間を過ごす『EVR Studio』と呼ばれる作品もリリースされている。『TOGETHER VR』も『EVR Studio』もUnreal Engine 4で開発されており、美麗な等身大の女性が描かれる。

『EVR Studio』

そのほかややジャンルが異なる作品ではあるが、昨年7月には美少女とババ抜きをするという『OldMaidGirl』がリリースされ、好評を博している。Steamでは中国開発者を中心とした美少女ゲームの進出が目立ってきたが、VRゲームも例外ではなく、すでにジャンルの定番を目指して数々のタイトルが凌ぎを削っている。

ちなみにillusionの公式サイトでは、Steam版『VRカノジョ』向けに「Ecstasy強化パッチ」を配布中。「本パッチはイリュージョンオンライン版に含まれているものとなります」と意味深な注意書きが記されている。何を意味するかはわからないが、エクスタシーを強化したい方はこちらのパッチをダウンロードしてみてはいかがだろうか。