PS4向け『Wipeout』のVR対応は、「5人で8か月」で作られた。無料による独自のVR体験の提供に称賛の声集まる

昨年6月に発売された『Wipeout Omega Collection』は、人気反重力レースゲーム『Wipeout HD』『Wipeout HD Fury』『Wipeout 2048』の3作品をリマスターした作品だ。美しくかつ滑らかにハイスピードレースを楽しめる。もとより評価が高い作品であったが、今年に3月に入りその評価はさらに高まる。発売元であるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、3月28日に同作のVR対応を実施したからだ。

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『Wipeout Omega Collection』のVR対応は、オンライン対戦やメニュー画面も含むすべての表現・ゲームモードをPS VRに完全に対応させるもの。これらのコンテンツが、アップデートにより無料で提供されている。発売から半年以上過ぎたタイトルが無料でVRに対応すること自体かなりのサービスであるが、配信後よりその完成度の高さが称賛されている。UploadVRは「歴史ある『Wipeout』シリーズのよさをそのままに、新たな楽しみ方を持ち込んでいる」と称賛。The VergeもまたPSVR所持者なら必携の作品であると高評価を下している。画面の揺れにより酔う人もいるのではないかと指摘されているものの、VRとしては独自の体験となっていると各メディアに評されている。

では、このように高く評価されているVR開発は、どのように進められたのだろうか。redditのAMAにて開発者らがこうした疑問に答えている。結論としては、VR対応は5人が8か月をかけて作ったようだ。開発に携わったのはEPOS Game Studiosの2名、Sony XDev EuropeのJonny Mack氏、そのほかサポート2名の合計5名。発売後によりVR対応について探っており2か月で原型ができたことによりVR開発が本格化。6月より開発が始まり、11月に仮完成。そして最適化やバグ取りの調整を進め2月下旬に完成へと至ったという。期間としては8か月である。

回答者であるMack氏は、どのスタッフも“達人”であったと称賛しているので、優秀なスタッフにより作られたことを考慮しなければいけないが、5名ものチームで、1年以内で優れたVR対応を実現できたというのは、興味深い事例と見ることができる。もちろん、こうしたVR対応については、決定を下したSIEがVRを推進しているからこそ実現できたという点を考慮する必要がある。SIEは先日PlayStation VRを値下げしたほか、専用タイトルを継続的に発売しており、タイトルの充実と市場の活性化を狙い続けている。『Wipeout Omega Collection』のように、VR体験が称賛されるソフトが増えるというのが、何よりのプロモーションになることだろう。

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