スローライフ農業アドベンチャー『The Stillness of the Wind』発表。人生の終わりの時を、山羊たちと共に穏やかに過ごす

 

オーストラリアのゲームパブリッシャーSurprise Attack Gamesは本日4月11日、『The Stillness of the Wind』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、発売時期は“羊達の準備ができた時”。

『The Stillness of the Wind』は、スローライフ・アドベンチャーゲームだ。開発を手がけるMemory of Godは、itch.ioにて『Where the Goats Are』をリリースし、同作は黄色を基調としたビジュアルや落ち着いた雰囲気が高い評価を受けていた。本作は、この『Where the Goats Are』をベースに、アレンジと拡張を施した商業作品となる。

プレイヤーとなるのは高齢の女性Talmaだ。都市に家族を持つ彼女は人気のない農場にて農業をしながら穏やかな時を過ごしている。彼女にとって“終わりの時”は近付きつつあるが、Talmaはシンプルな暮らし方を変えようとはしない。プレイヤーはTalmaとなり、そんな静かな余生を過ごすことになる。

農場で毎日を過ごすというのが本作の基本コンセプトとなる。Talmaは農家であるので、農場に住む多くの山羊や鳥たちの世話を見なければいけない。エサをやりつつ、ミルクからチーズを作り、卵を収拾し、野菜に水をやり、鳥を追い払う。忙しいながらも平和な時間を過ごす。とはいえ、時間をどう過ごすかはプレイヤー次第。家事に専念してもいいし、農耕を進めてもいい。過去に思い馳せるのも、農場に落書きするのもいいだろう。

農業で得たアイテムは、時折農場を訪れる商人との取引に使用できる。山羊用の干し草や植物の種など、手持ちのアイテムと交換してもらい生活をさらに充実させよう。商人はTalmaの友人や家族から手紙を持ってきてくれる。遥か遠くにある都市の様子や家族の状況が、手紙により伝えられる。そうした喧騒な街とは無縁な辺境の場所で、穏やかな日々を過ごすのだ。トレイラーを見ても、時をゆっくりと感じられる独特の雰囲気が垣間見える。

パブリッシングを担当するSurprise Attackは、『Hacknet』や『Orwell』といった独自の視点から切り込むアドベンチャーゲームを数々プロデュースしてきた。前身となる『Where the Goats Are』からすでに高い評価を獲得していた本作が、さらにブラッシュアップして発売される日が楽しみだ。