過激な地獄描写が注目集める『Agony』、成人指定を避けるため表現緩和を目指す。ただしPC向けには規制解除パッチを配布予定

Madmind Studioは4月14日、一人称視点のサバイバルホラーゲーム『Agony』について、レーティング審査による成人指定を回避するため、ゲーム内の表現を一部規制する旨をKickstarterのキャンペーンページにて説明した。『Agony』はUnreal Engine 4を採用したホラーゲーム。プレイヤーは地獄に住まう異形の者達から逃れようともがく亡魂となり、死者の世界から脱出する術を教えてくれるという「赤い女神(Red Goddess)」の住処へと向かう。

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※2017年6月に公開されたゲームプレイ映像

本作は当初2018年3月30日のリリースを予定していたが、直前の3月20日に発売延期を発表。新しい発売日は未定のままとなっている。3月時点ではレーティングの最終審査待ちであることが報告されていたが、レーティング機関と協議を重ねた結果、現状のままでは成人指定(北米のレーティング団体ESRBの審査におけるAO区分)になってしまうとの結論に至ったという。成人指定ではなくM区分(17歳以上対象)で発売するため、ゲーム内の表現を抑える判断を下したのだ。

『Agony』の対象プラットフォームはPCおよびPlayStation 4/Xbox One。コンソール版の発売にあたっては、M区分以下のレーティングに抑えることが実質上必須となっている(コンソールメーカーや小売店は基本的にAO区分のゲームソフトを扱っていない)。発売延期の背景には、こうした表現緩和に伴う追加作業が関わっているのだろう。

本作は「ゲーム史上最も恐ろしい地獄」の創造を目標としているだけあって、猟奇的な表現が溢れている。ツノの生えた裸体の悪魔、地獄に落ちた亡魂達の苦悩の叫び、おどろおどろしい炎の海。これまでに公開されたスクリーンショットやトレイラーに映る血生臭くもエロティックな地獄描写は、残虐な暴力・性的表現を匂わせていた。

なお表現規制は全プラットフォームに適用されるが、PC版のみ、規制を解除する任意パッチを配布するとのこと。イレギュラー対応に伴い、Kickstarterキャンペーンにてコンソール版を選択した出資者向けには、PC版に変更する機会が設けられる(詳細はKickstarterキャンペーンページにて後日発表される)。

成人指定に相当する過激表現とはどのような内容なのか、ネタバレに繋がるため具体例は提示されていないものの、これまでに公開されたトレイラーやスクリーンショットに映っているシーンはゲームに残るとのこと。つまり、それら以上に激しい表現が含まれているということになる。今回の発表文にも、規制されずに残る要素を示す数枚のGIF画像が貼られており、グロテスクながら艶やかな肢体を持つ悪魔に身体をえぐられる様子や、サキュバスと悪魔が抱き合うシーンなどはパッチ無しのバージョンでも変わらず体験できるそうだ。

Madmind Studioは『ディビジョン』や『ウィッチャー3 ワイルドハント』といったAAA級タイトルの開発に携わったことのある業界ベテランが集うポーランドのインディースタジオ。2016年11月にKickstarterでのクラウドファンディングを実施し、目標資金額の6万6666カナダドルを大幅に超える18万2642カナダドルを募ることに成功した。オリジナリティ溢れる地獄描写に期待がかかる『Agony』の対応プラットフォームはPC/PlayStation 4/Xbox One(発売後にはVR対応も予定)。Steamのストアページはオープン済みで、ローンチ時の対応言語に日本語は含まれていないが、将来的には他の言語が追加される可能性もあるとのことだ。

【UPDATE 2018/4/20 10:55】
弊誌より開発元のMadmind Studioに確認したところ、日本語字幕/インターフェイスはローンチ時の実装を目指しており、間に合わない場合はリリース後の初回アップデートにより追加する予定であることが分かった。

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