『フォートナイト』の隕石落下説に進展。彗星から発せられる効果音を分析すると「負け犬が!」のメッセージが浮かび上がる


弊誌では以前、『フォートナイト バトルロイヤル』の世界に近い将来隕石が衝突するという、コミュニティ内で話題となっている一連の考察を紹介した(関連記事)。今年3月以降、彗星らしき天体が地上に接近しつつあることが観測されており、ゲーム内に仕組まれた暗号や天体の軌道などから、4月18日もしくは2018年4月のどこかのタイミングで彗星が衝突すると考えられている(有力視されているのはティルテッド・タワーに直撃するというもの)。

現実世界にて取り沙汰されている「4月18日世界終末説」に便乗するような形で生まれた仕掛けであり、4月18日には何かしらの動きがあると推測されていた。「4月18日世界終末説」とは、今年3月に入ってから世界各地で確認されるようになった謎の留守番電話から膨らんでいったもの。大規模な地震や宇宙人の侵略により世界が滅びると陰謀論的にささやかれている(The Sun)。一方、『フォートナイト バトルロイヤル』の世界では数日前から小さな流れ星が目撃されるようになり、注目が集まる4月18日には燃え上がる隕石が次々と降り注ぐようになった(Reddit)。

Just seen this shoot across the sky. from r/FortNiteBR

また同じく4月18日には、地上に接近しつつある彗星から効果音が発せられるようになった(彗星の方にカメラを向けると聞こえてくる)。その不気味な振動音に違和感を覚えた『フォートナイト』コミュニティのメンバー達は、早速解析を開始。Redditユーザ「Lucas7yoshi」氏がスペクトラムアナライザーを使って音声を分析したところ、本作のダンスエモート「負け犬が!(Take the L)」のアニメーションがグラフとして写し出された。

Image Credit: Lucas7yoshi

具体的にはNVIDIA ShadowPlayで撮影した映像をmp3ファイルに変換し、無料のスペクトラムアナライザーソフトSpekを利用して分析したグラフである。「負け犬が!」のエモートとして計測されているのは、彗星から発せられている高音の部分である。「隕石の衝突は避けられない、負けを認めろ」というメッセージなのか、あるいは音声分析ツールを用いてまで意味を見出そうとする熱心なプレイヤー達のことを「負け犬」と嘲っているのか。今のところは何とも言い難い。

音声分析によりイメージが浮かび上がるという仕掛けは、過去に『Elite Dangerous』がゲーム内で取り入れたことがある。エイリアンから送信されたメッセージを音声分析すると謎めいたシンボルが浮かび上がる、というものであった(公式フォーラム)。『Elite Dangerous』のプレイヤー達は、のちにエイリアンとの接触に成功している(関連記事)。

2016年、『Elite Dangerous』にて音声分析により発見されたイメージ。Image Credit: rizal72

現実世界の「4月18日世界終末説」で唱えられているエイリアンの侵略(Express)。『Elite Dangerous』が仕込んだエイリアンからのメッセージ。『フォートナイト』は、現実世界や他ゲーム内世界で起きた出来事を参考に、彗星の落下という大掛かりなイベントの下準備をしているのかもしれない。シーズン3のテーマが宇宙であることや、最近になって頭部が魚の宇宙人風スキン「リバイアサン」が追加されたことから、シーズン4のテーマが隕石落下に伴うエイリアンの襲来であったとしても不自然ではないだろう。

新たに追加された「リバイアサン」スキン

日本時間4月19日17時には、『フォートナイト バトルロイヤル』の最新アップデートが配信される。目玉となるのは先週4月11日の緊急メンテナンス実施に伴い延期となった「50対50 v2」モード。彗星の接近に関しても進展があるのかどうか、注目が集まるところである。なお本作のデータファイルからは「Impact」というゲームモード名が発見されている(FortniteINTEL)。「50対50 v2」の次には、隕石衝突と関連した「Impact」イベントが開催されるのかもしれない。