『H1Z1』海外PS4版が基本プレイ無料タイトルとして5月22日配信。車両や補給物資を増やし、PC版よりもスピーディなバトルロイヤルへ

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Daybreak Game Companyは4月24日、バトルロイヤルゲーム『H1Z1』を海外PlayStation 4向けに5月22日配信することを発表した。本作のPC版は3月9日に基本プレイ無料化(F2P)しており、PlayStation 4版でも同じくF2Pタイトルとして配信される。なお公式サイトにて参加者受付中のクローズド・ベータテストの国名リストに日本が含まれていないことから、近日中の国内配信予定は無いと見てよさそうだ(PC版も日本語非対応)。

『H1Z1』は今年2月に正式リリースされた最大150人同時対戦型のバトルロイヤルゲーム。ソロ・デュオ・5人チームのいずれかのモードを選択し、戦場となる島へとパラシュートで降下。武器やアイテムを揃え、プレイエリアを囲う毒ガスを避けながら最後の生き残りになるまで死闘を繰り広げる。PC版では今年3月、最初から最後まで車両に乗ったまま戦う「Auto Royale」モードが追加されている。

PlayStation 4版『H1Z1』では、コンソール向けにゲームバランス・操作方法などが調整される。操作体系やゲーム内UI/HUDはコントローラ用に最適化。補給物資のドロップ頻度・車両スポーン数の増加、プレイエリアの縮小速度向上により、PC版よりも速いマッチ展開が目指されている。時間経過と共により強力な装備品を入手できるようになるという点は、PC版の新モード「Auto Royale」からヒントを得ているのだろう(同モードでは時間が経つにつれて高レアリティアイテムのスポーン率が上がっていく)。PlayStation 4版『H1Z1』では、PC版とは一味違ったゲーム体験が期待できそうだ。

海外PlayStation StoreではPS4テーマと複数のスキンアイテムを収録した事前購入バンドル「H1Z1 – Nemesis」が29.99ドルで販売されている

2016年2月にPCのスタンドアロン版として配信され、2018年2月に正式リリースを迎えた『H1Z1』。2017年7月まではプレイヤー数を順調に伸ばし続け、ピーク時の同時接続プレイヤー数は15万人に達することもあった。だがそこから下降傾向に入り、2018年2月には平均同時接続プレイヤー数が1万人以下に。3月のF2P化により一時的にブーストがかかったものの、4月現在は再び1万人以下に戻っている。所有者数800万超えという大成功を収めた作品ではあるが、近年ではF2Pのバトルロイヤルゲームは珍しいものではなくなっており、『フォートナイト バトルロイヤル』『Radical Heights』といった後続作品の中に埋もれつつある。

そもそもPlayStation 4版の発売は数年前から計画されていた。当初は『H1Z1: King of the Kill』時代(2017年10月に現在の『H1Z1』に改名)の2016年夏に発売される予定だったのだ。コンソールでバトルロイヤルモードを遊べる初のタイトルとなるはずだったが、その市場ではご存知のとおり、『フォートナイト バトルロイヤル』『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』の二大巨頭が先手を取って成功を収めている。コンソール市場では後続作品となってしまった『H1Z1』がどう差別化を図っていくのか、そして国内版が配信される日は来るのか。「King of the Kill」の名を捨てた、かつての王者の運命やいかに。

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