『レインボーシックス シージ』ライオンの弱体化を予告。火花・ヴィジルなど人気オペレータの調整やLMGの与ダメージ増も

 

Ubisoftは4月24日、『レインボーシックス シージ』にて予定されているオペレータおよび武器のバランス調整内容を公開した。目玉となるのはライオンの弱体化だろう。イヤー3シーズン1で登場したライオンのピック率は、プロリーグではほぼ100%。PCのランクマッチ(プラチナ&ダイヤ)でも50%以上のピック率を誇っており、コミュニティからは「彼のいるチームと対戦しても楽しくない」というフィードバックが寄せられているという。そのためライオンのスキャン能力に調整が入る予定だ。

現在はスキャン能力の探知時間中に動いたディフェンダーを数秒間追跡し続ける仕様となっているが、調整後は一度探知されても立ち止まれば身体がハイライトされなくなる。静止するまでの動きはバレるものの、立ち止まれば体勢を把握されずに済む。またスキャンの仕様回数が3回から2回に減り、クールダウンは10秒から20秒に伸びる。正念場での連続使用ができなくなるわけだ。

Win Delta = オペレータがピックされた時の平均勝率 – オペレータがピックされなかった時の平均勝率。フィンカの勝率がやや高すぎるため、アドレナリンサージの調整が検討されている

同じくピック率が高い火花に関しては、「X-KAIROS」のペレットによりイェーガーのADS(マグパイ)を起動させることができなくなる。一見するとイェーガーの弱体化かと思うかもしれないが、現状「X-KAIROS」は複数のADSをまとめて使用済みにするお手軽処理ツールとして使われている。「X-KAIROS」以外のユーティリティツールを活用してもらうための変更なのだ。

また彼女のガジェットからクレイモアが無くなり、ブリーチングチャージが加わる。この変更によりクレイモアを持ち込めるブリーチャーはテルミットだけになる。一方、クラスターフラッシュチャージとスモークグレネードにより爆弾ゲームモードで重宝されているイングは、スモークグレネードが無くなる代わりにクレイモアが加わる。

続いて、4月に発見された腰撃ち命中精度を向上するグリッチ(修正済み)により猛威を振るったブリッツ。開発陣としては操作して楽しいオペレータであって欲しいが、彼と対戦することがストレスになり過ぎても困るとのこと。そこでフラッシュチャージの射程距離が8メートルから5メートルに狭まり、チャージ回数は5回から4回に減る。将来的には近距離でのブリッツ対策手段を増やすことも検討されている。

タチャンカのいるチームの勝率は最低……というより、そもそもピック率が0%に近い

ディフェンダーの中では、エラが弱体化されてからピック率が上がったヴィジルが注目されている。彼のクローク能力の最大使用時間は30秒から12秒に減り、合わせてリチャージ時間が12秒から6秒に減る。ヴィジルを有効活用するには、これまで以上にリソースマネジメントが重要となってくるだろう。弱体化アップデートが続いたエラの勝率/ピック率は開発陣の許容範囲内に収まっているため、さらなる調整は予定されていない。

最後に、武器のバランス調整としてLMGの強化が予定されている。今回予告されたのは与ダメージの増加のみで、リコイルに関しては新しいリコイルシステムが実装されてから見直しが図られる。なお変更前/変更後のダメージ表が掲載されているのはメインウェポンであるLGM-E、T-95、M249、6P41のみ(装備できるのはゾフィア、イング、カピタオ、フューズ、フィンカ)。タチャンカの固定式LMGは含まれていない。

気になるアップデートの配信時期は明かされていないが、シーズン半ばに実施されるバランス調整アップデート「Mid-season reinforcements」が廃止されたため(PCGamesN)、変更が適用されるのはイヤー3シーズン2以降になるのだろう。

【UPDATE 2018/5/1 11:20】
 オペレータのバランス調整を含むアップデート1.2のパッチノートが公開された。配信は日本時間5月2日となる。