任天堂、代表取締役社長の君島達己氏が退任へ。新社長は古川俊太郎氏に


任天堂は本日4月26日、取締役会において代表取締役社長君島達己氏の退任が内定したことを発表した(リンク先はpdf)。第78期定時株主総会及びその後の取締役会の決議を経て、正式に決定するという。

退任の理由については「第78期定時株主総会の終結の時をもって、任期満了により取締役を退任することに伴う代表取締役の退任」としている。後任は現取締役 常務執行役員の古川俊太郎氏が予定されている。前任の君島氏は相談役にまわるという。68歳の君島氏に代わり、46歳の古川氏に若返ることになる。

また任天堂は、今回の君島氏の退任にともない、新体制への移行を発表。ニンテンドー・オブ・ヨーロッパの社長を務めていた柴田聡氏が上席執行役員 取締役に。そのほか企画制作本部長としてメディア露出が増えている現取締役 常務執行役員の高橋伸也氏は取締役 専務執行役員に。Nintendo Directの司会進行役を務め、Nintendo Switchおよび3Dの『スーパーマリオ』シリーズを監修する小泉歓晃氏と、長らく『スーパーマリオ』シリーズに携わる手塚卓志氏も執行役員に就任している。

君島達己氏は、2015年7月に死去した岩田聡氏に代わり社長に就任。2017年3月にはNintendo Switchを発売し大ヒットさせ、業績を大きく回復させた。そのほかモバイル展開なども進め、多岐にわたる事業の推進に貢献した。18年3月期の経常利益も前期を大幅に上回っており、現在は絶好調と表現してもいいだろう。同社が軌道に乗ったタイミングで、若い人材へとバトンタッチした形だ。