極寒の街作りサバイバル『Frostpunk』発売から3日経たずして25万本販売。極限の緊迫感とリソース管理の中毒性が支持を得る


ポーランドのパブリッシャー11 bit studiosのGrzegorz Miechowski氏は、『Frostpunk』公式Twitterアカウントにて、同作の売上が発売から66時間で25万本に達したことを報告した。すでに開発費と宣伝費は回収できたとのこと。同スタジオの代表作である『This War of Mine』は発売2日で開発費を回収したと報告していたが、新作も同様に好スタートを切ったようだ。

『Frostpunk』は、降雪が続く極寒の世界を舞台としたサバイバル・街作りシミュレーションゲームだ。生き残った人々は、この世界唯一の“暖”を提供するジェネレーターに集まり、寒さを凌いでいた。プレイヤーは人々を率いるリーダーとなり、絶望に打ちひしがれる住民を、明日へと導かなければならない(紹介記事)。

本作はサバイバル・街作りシミュレーションであり、人々の飢餓や凍え、そして不満と向き合いながら、明日を迎えるために毎日苦悩する必要がある。街作りがシステムの基盤となっているものの、目指すのは繁栄というより維持。寒さを中心としたトラブルに対処していくために、施設を立てていかなければならない。ゲームが進行していけば、困難は寒さや飢餓だけに収まらず、民衆の高まる不満への対処を中心とした政治的選択を強いられるようになる。

スチームパンクをベースとした世界観や、常に困難が立ちはだかり続ける緊張感。そしてそれらを乗り切った、もしくは嬉しい報せが聞こえてきた時の爽快感など、張り詰めながらも中毒性の高いゲームデザインが高い評価を獲得しており、Steamではすでに3600件以上のレビューが寄せられ、ステータスは「非常に好評」となっている。海外メディアPC Gamerも同様に高い難易度とリソース管理の中毒性をあげ、同作を称賛している。

Miechowski氏は、この売上の発表に合わせて拡張パックを開発していることを明かしたほか、無料アップデートによる多くのコンテンツ追加の予定があることを発表している。またSteamコミュニティでは、11 bit studiosのRufus Blackwood氏が『Frotstpunk』は今後も成長するコンテンツだと語っており、エンドレスモードやサンドボックスモードを実装することも検討していることを明かしている。『This War of Mine』でも長きにわたり追加コンテンツをリリースし、じっくりとフランチャイズを育てきた11 bit studiosに、抜かりはないだろう。

なお、11 bit studiosは開発だけでなくパブリッシングにも力を入れており、ショップ経営とダンジョン探索を楽しめるRPG『Moonlighter』の発売を控えている。2018年は、実力派として知られてきたスタジオの、さらなる躍進が期待できそうだ。