「チェルノブイリ」を舞台としたサバイバルホラー『Chernobylite』発表。荒廃した“立入禁止区域”をUE4で美しく描く


ポーランドのゲームスタジオThe Farm 51は、『Chernobylite』をFacebookにて発表した。「チェルノブイリ原子力発電所事故」が発生した日と同じ、4月26日にアナウンスしている。『Chernobylite』はUnreal Engine 4を使ったホラーサバイバルゲームとして開発されており、原発事故の発生場所として知られる「チェルノブイリ」の物語を陰謀、恐怖、生存、愛、強迫観念をまじえて描くという。

https://www.facebook.com/ChernobyliteGame/photos/a.201854233755690.1073741828.201605307113916/201853463755767/

The Farm 51はポーランドに拠点を置くスタジオであるが、すでに長い時間をかけてチェルノブイリ立入禁止区域にて調査をおこない、同地区に起こった惨事をテーマとした究極のサバイバルホラー体験を描くための資料集めをおこなってきたとのこと。深く感傷的なシナリオと没入感のホラー体験をもたらしたいとし、Unreal Engine 4によってチェルノブイリの世界と景観が3Dで美しくレンダリングされるという。The Farm 51は「今まで訪れたことのないチェルノブイリの世界を実現する」という意気込みで同作を制作しているようだ。

『GET EVEN』

Farm 51は、2017年にはバンダイナムコエンターテインメントとタッグを組み『GET EVEN』をリリースしたほか、2012年には『Painkiller Hell & Damnation』を発売したスタジオで、以前より陰鬱とした雰囲気の作品を手がけてきた。またFarm 51は、チェルノブイリやプリピャチを探索するVRドキュメンタリー作品『Chernobyl VR Project』を2016年にリリースしている(関連記事)。同ソフトは写真素材などからゲーム空間を構築する最新技術「フォトグラメトリ」を採用し作られた教育目的のタイトルとなっており、VRにてチェルノブイリやプリピャチの街の様子を再現した。チェルノブイリに関する資料のリソースをもっとも多く抱えているスタジオのひとつであると言えるだろう。

チェルノブイリをテーマとした作品としては、『S.T.A.L.K.E.R.』開発者が手がけるバトルロイヤルシューター『Fear the Wolves』が今年2月に発表されていた(関連記事)。同作はマルチプレイタイトルであるが、本作はあくまでストーリーテリングを軸にした作品になると見られる。チェルノブイリへの見識を持つスタジオが放つ、新たなサバイバルホラーの続報を待ちたい。