任天堂がNintendo Switchの「Joy-Con」の内部設計を見直しか。Bluetoothの接続トラブル問題への根本的な対処の動き

任天堂が、Nintendo Switchの標準コントローラー「Joy-Con」について、米国FCC(Federal Communications Commission・連邦通信委員会)に新たに認可申請を提出していたことが明らかになった。申請日は今年4月23日で、海外メディアForbesなどが報じている。FCCは、米国内で使用される無線機器の認証をおこなう政府機関で、WiFiやBluetoothを内蔵する近年のゲーム機も、FCCの認可を受けないと販売出来ない。今回の申請内容によると、任天堂は少なくとも左の「Joy-Con(L)」の内部設計を変更するために、申請しなおしたようだ。

Image Credit: FCC

上の画像は共にFCCに提出されたJoy-Con(L)の内部画像で、左側がNintendo Switch発売前の2016年12月のもの。そして右側が今回提出されたものだ。(下に掲載したiFixitが製品版を分解した写真と、上の左側の画像がほぼ一致していることが分かる)。両者を比べてみると、各種スイッチやHD振動デバイスの辺りは特に変化はないが、ICチップの配置や基板のパターンが異なることが見て取れる。そして特に注目したいのは、Bluetoothアンテナの位置だ。左側の画像、つまり現行の仕様では、上部の四角いアナログスティックパーツの右側に延びた基板上にある。一方、右側の新たな仕様では、中央やや下にある大きなBluetooth用ICチップの右側の基板上に移動している。Joy-Conを手に持った場合でいうと、上部から下の方へと移った形だ。

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実は左のJoy-Conにおいては、Nintendo Switchの発売直後からBluetoothの接続トラブルが一部で報告されていた。ユーザーの中には、Joy-Conを分解して自力で改善させた人もおり、上の新仕様のようにBluetoothアンテナがJoy-Con下部へ延びるよう、アンテナに代わるケーブルをハンダ付けする方法が紹介されている。米国任天堂は昨年3月、前出のForbesなどに対して、この問題に迅速に対処するとコメントを寄せており、その後いくつかの対応をおこなってきたようだが(CNET)、この間FCCへの新たな申請はない。そのため、今回はBluetoothまわりの内部設計から見直すという根本治療に乗り出したのかもしれない。

iFixitが製品版のJoy-Conを分解した写真。Joy-Con(R)は外部Bluetoothアンテナを使用しており、こちらは接続トラブルは特に報告されていない Image Credit: iFixit

現時点では、この新たな仕様のJoy-Conについて任天堂からの公式なコメントはなく、実際に製品として出荷されるのかや、その時期などについては不明。また、Nintendo Switchの発売からすでに1年が過ぎているが、左のJoy-Conの接続トラブルについては保証期間外でも無償で交換してくれるのかどうかも気になるところ。任天堂はJoy-Conだけでなく、「Nintendo Switch Proコントローラー」においても、誤入力が多いと報告されていた十字キーのパーツの設計を変更している(Spawn Wave)。今回明らかになったBluetoothアンテナ以外にも何らかの改善点があるのかも含め、新たなJoy-Conには注目が集まる。

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