『ゴッド・オブ・ウォー』発売から3日間で売り上げ310万本を突破。SIE ワールドワイド・スタジオ制作のPS4タイトルとして過去最速

 

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は5月4日、PlayStation 4向けアクションアドベンチャーゲーム『ゴッド・オブ・ウォー』が、今年4月20日の発売から3日間の全世界での累計実売本数が310万本を突破したと発表した。同社は、SIE ワールドワイド・スタジオとして国内外に傘下の開発スタジオを多数抱えており、本作を手がけたのはそのひとつであるSanta Monica Studio。今回達成された記録は、ワールドワイド・スタジオ制作のPS4タイトルとして過去最速の売れ行きだという。

『ゴッド・オブ・ウォー』は、『GOD OF WAR』シリーズの最新作で、前作『GOD OF WAR III』からおよそ8年ぶりのリリースとなった。これまでの作品では、主人公クレイトスのギリシャ神話の神々への復讐劇が描かれたが、本作では北欧の地が舞台。息子アトレウスと共に暮らすクレイトスは、急逝した妻の「一番高い山の頂から遺灰を撒いてほしい」という遺言に従い、北欧神話の神々が司るミズガルズの地へと旅に出る。

本作でのクレイトスは、投擲と呼び戻しが可能な、氷の属性を持つ戦斧リヴァイアサンと己の拳を武器に戦う。同行するアトレウスは弓矢とナイフを装備しており、連携した立ち回りが可能。ゲームではスキルの習得や、装備のアップグレード、またルーンや護符での特殊効果の追加など、キャラクターの成長要素にも力が入れられており、関連した探索要素も特徴の一つ。そして、旅を通じて描かれる父子の関係もまた見所となっている。

本作は、メディアレビューにて満点を連発し、レビュー集積サイトMetacriticでは94点、Open Criticでは95点と非常に高いスコアを獲得。歴代のPS4タイトルの中でもトップクラスの評価となっている。これを受けてか、イギリスでの初週売り上げ(パッケージ版)は『GOD OF WAR』シリーズの中で最高を記録し、前作比でも35パーセント上回るなど、好調な出足であることが報じられていた(GamesIndustry.biz)。

SIE ワールドワイド・スタジオが手がけたPS4タイトルとしては、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』が発売1週間で270万本、『Horizon Zero Dawn』が発売2週間で260万本を売り上げたことがそれぞれSIEから発表されている。『Horizon Zero Dawn』に関しては、完全新規タイトルとしての新記録を打ち立てる結果であったが、いずれにせよこれらと比べると、過去最速の勢いだという『ゴッド・オブ・ウォー』の力強さがよく分かる。開発元Santa Monica Studioの代表Shannon Studstill氏は今回の発表の中で、「情熱を注いで物語を紡ぎ、そして常に新しいことを求める挑戦心を持っている最高のチーム」だと開発スタッフを讃え、そしてファンに感謝の言葉を述べている。