アラビアンナイトの呪われた都市でお宝探し『City of Brass』Steamにて正式リリース。刀とムチを駆使し、敵をトラップに誘い込む

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オーストラリアに拠点を置くインディースタジオUppercut Gamesは5月5日、『City of Brass』をSteamにて正式リリースした。価格は2050円。海外ではPlayStation 4/Xbox One向けにも発売されている。本作は、「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」の世界観をもとにしたアクション・アドベンチャーゲームだ。

本作の舞台は、計り知れないほどの財宝が眠っているという伝説の都市「City of Brass」。主人公の盗賊は、この街に入るための鍵だとされるアミュレットを盗み出し、砂漠の中から現れたCity of Brassの内部へと歩みを進める。街の中は確かに宝で溢れていたが、そこは呪われた地でもあった。かつて財宝を求めて訪れて息絶えた人々が、モンスターとなり街中を彷徨っているのだ。生きてこの街から出るためには、街の中心に存在するという秘宝を手にして呪いを解くほかない。さもなければ主人公もまた呪いにかかり、彷徨える街の住民の一人となるだろう。

ゲームは1人称視点のアクションゲームで、プレイヤーは三日月刀とムチを装備している。三日月刀はメインの攻撃手段として襲い来るモンスターを倒すために使用し、一方のムチはというと幅広い用途に使える。敵に対しては倒すことは出来ないものの、たとえば頭や足を狙って打つと一種のスタン効果を発揮し、その隙に三日月刀での攻撃を叩き込める。また、壷や木箱など破壊可能なオブジェクトを壊せるほか、手の届かないような高所にある宝を取得したり、フックが設置された場所ではスイングして移動するために使用することも可能だ。

本作はステージクリア形式となっており、画面上に表示されているコンパスを頼りに、ステージの出口を目指す。道中には精霊が現れる壷が置かれている場所があり、ここで体力の上限を引き上げたり、ミニオンを召還したり、トラップを解除したりなど、主人公のアップグレードをおこなえる。また、3回だけ使用できるWISH(お願い)を消費することで、さらに強化させることも可能だ。アップグレードするにはお金が必要で、ステージ内のあらゆる場所にある宝を獲得して稼ぐ。ただステージには制限時間があるため、どこかで宝探しに見切りをつけて出口に向かわなければならない。

ステージ内には、地面から槍が飛び出したり、壁から火が噴き出したり、あるいは宝箱と思って開けたら毒ガスが噴出するなど、さまざまなトラップが仕掛けられていることも特徴である。本作では体力の回復手段は限られており、またパーマデスを採用しているため、うっかりミスで体力を減らしてしまうと、後々に大きく響いてくるだろう。一方で、トラップは敵に対しても有効で、ムチを使って誘導するなど上手く活用することもゲームプレイにおける醍醐味の一つ。ただし、本作のステージは自動生成により、プレイするたびに異なる構成となるため、やはり慎重さは常に求められそうだ。

本作を手がけたUppercut Gamesは、『BioShock』シリーズや『XCOM』などを手がけたベテランらが設立したスタジオで、これまでに『EPOCH』や『Submerged』をリリースしている。最新作であるこの『City of Brass』は、昨年9月からSteamにて早期アクセス販売しながら開発が続けられてきた。今回の正式リリースにあたっては、コミュニティから要望が寄せられていた各種修正・調整のほか、最終ボスの追加や、Twitch/Mixerでのゲームプレイ配信中に、視聴者がゲームに干渉できる連携機能への対応などがおこなわれている。今後もアップデートにてコンテンツの追加をおこなっていく予定だそうで、新たなアイテムなどを追加する無料アップデートを近日中におこなう計画とのことだ。

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