スタイリッシュ3Dアクション『アサルトスパイ』早期アクセス配信開始。サラリーマン風の男が、蝶のように舞い蜂のようにさす


NIS Americaは本日5月8日、Steamにて『Assault Spy / アサルトスパイ』の早期アクセス配信を開始した。価格は2480円で、2018年秋の正式リリースを目指して開発されている。本作は以前弊誌でも紹介した、個人開発者Katutoji氏が手がける3Dアクションゲームだ。Unreal Engine 4を使用し開発が進められている。

主人公となるのは、サラリーマン風貌のエリートスパイであるビトー・アサル。アサルは不本意にも組まされた相棒、ヨツバ・カノコの度重なる悪ふざけによって散々な目にあっていた。汚名返上すべく、世界的大企業「ネガボット」に潜入するところから物語は始まる。こうした設定はあるもののKatsutoji氏は本作を、“かっこよいアクションをついガンガン決めてしまうスパイたちの、おふざけ爽快ストーリー”と紹介している。

『アサルトスパイ』の魅力は、なんといってもそのスタイリッシュなアクション要素だ。プレイヤーは数々の攻撃を組み合わせ、華麗なコンボを決めていく。基本攻撃のカバンアクションでコンボをつなぎつつ、アッパーによって空中へと打ち上げ。名刺投げにより追撃し、間合いを詰めてさらなるコンボを決めていく。こうした一連のアクションがスムーズかつダイナミックに決まる。コンボをつなげていくことによって、ランクが上がっていくシステムが採用され、スタイリッシュに戦えば高得点が記録される。また戦闘ごとにダメージやタイムによってランクが決まるので、高ランクを目指して華麗に攻撃を決めまくろう。

本作はまだ早期アクセス版ということもあり、ゲームの序盤のみが実装されており、攻撃手段もまだ多くは解禁されておらず、トレイラーのようなアクションは決められない。ボタンアサインには対応しているが、変更後ボタンはチュートリアルやガイドに対応していないのでやや混乱する。ボリュームはさほどなく、コンボはやや単調になりがちで、まだまだ粗が多い印象だ。

しかしながら、コアとなるゲーム部分には大きな可能性が感じられるだろう。UE4による描かれるグラフィックは美麗でモーションも滑らか。ひとつのアクションをするだけでも派手なエフェクトと気持ちよいサウンドが聞こえてき、爽快感抜群。触っているだけで心地よいアクションシステムに仕上がっている。シナリオはフルボイス進行で、サウンドもスタリッシュな気分を加速させる。インターフェースもこだわりが垣間見え、細部にわたり丁寧に作られていることが感じられる。

ユーザーのフィードバックを多く受けて開発を進めていくとのことで、ステージやボス、そしてもうひとりの操作キャラクターアメリアが順次追加されていくようだ。今後の開発に期待していきたい。