CRI・ミドルウェアが「OPTPiX SpriteStudio」などを発売するウェブテクノロジを完全子会社化。音声・映像技術に画像最適化技術を加える

 

CRI・ミドルウェアは本日5月10日、ウェブテクノロジおよびその販売を行う関連会社のウェブテクノロジ・コムの全株式を取得し、完全子会社化することに合意したと発表した。

今回の統合に関してCRI・ミドルウェアの代表取締役社長である押見正雄氏は、「素晴らしいデジタルコンテンツをより多くの人に体験していただくこと、驚き・感動をより多くの人に伝えること、それがCRIの大きなミッションです。AIやIoTの普及によって、デジタル表現はエンターテインメントだけでなく、ビジネスや日常生活でも重要性を増しています。CRIの『音・映像』とウェブテクノロジの『画像』を統合し、トータルなサポートを実現できることをとても嬉しく思います。」とコメントしている。

CRI・ミドルウェアは、音声・映像ミドルウェア「CRIWARE」を開発し、提供するミドルウェアの研究開発・販売企業である。多くのゲーマーが、ゲーム起動時の白と青色のタイトルロゴに見覚えがあるだろう。同ツールは、音声や映像品質を損なわないデータ圧縮に定評がある。そしてウェブテクノロジは、画像最適化ソフトウェアを提供する企業。高度な減色技術により、画質のクオリティを変えずにデータサイズを小さくすることを実現している。2Dスプライトアニメーションデータ作成ツール「OPTPiX SpriteStudio」や、画像最適化ツール「OPTPiX imésta 7」画像軽量化ソリューション 「SmartJPEG」など幅広いツールを手がけている。

両社の公式ホームページでは「CRIとウェブテクノロジは、対象市場を同じくしながら、重複しない技術を展開しており、今回の株式取得は、CRIの製品構成の充実をはかり顧客満足度を高めると同時に、販売面における相乗効果と効率化に繋がるものと考えております。CRIの音声・映像技術に、ウェブテクノロジの画像最適化技術が加わることで、ほぼすべてのデジタルコンテンツ開発をカバーすることが可能になります。今後ますますデジタル化が進む中、互いの強みを活かし、さらなる企業価値の向上を目指してまいります。」と声明を出し、両社の強みをお互い補完しあう関係性であることを強調。事業成長の加速化を目指すとしている。

なお、CRI・ミドルウェアとウェブテクノロジの両社が運営委員会に名を連ねるゲーム開発ツール&ミドルウェアの祭典「GTMF(Game Tools & Middleware Forum)」は、2018年も開催される。大阪会場は6月27日、東京会場は7月13日。例年はウェブテクノロジとシリコンスタジオが幹事となり運営されていたが、今年はCRI・ミドルウェア、マッチロック、モノビットが参加。運営体制が強化され、さらにパワーアップされているようなので、ミドルウェアや開発環境に興味がある方はこちらを訪れてみてはいかがだろうか。