「アーケードゲーム」を通じて少年の成長をナラティブに描く『198X』に、作曲家の古代祐三氏が参加


インディースタジオHi-Bit Studiosは、現在開発中の『198X』に作曲である古代祐三氏が参加すると発表した。古代氏は『198X』で流れる楽曲を制作するという。海外インディータイトルの日本の作曲家のコラボレーションといえば、最近では『Tangledeep』などで楽曲提供をおこなう菊田裕樹氏の積極的な活動が目立つが、16bitサウンドで魅力的なサウンドを生み出してきた古代氏が、懐かしの音楽で『198X』を鮮やかに彩ることになる。

『198X』は、アーケードゲームと1980年代へのリスペクトにより生まれた作品だ。主人公の青年は、子供と大人の狭間で揺れている。ある日、少年がアーケードゲームを魅入られたところから物語は始まる。システムについては明らかになっていないが、ゲーム内には複数のアーケードゲームが用意されており、それらを遊ぶことで少年が自信を持ち、自分を見つけていく過程が描かれるとのこと。どことなく『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』との類似性を感じられる作品だ(紹介記事)。

本作の主役はアーケードゲーム。ゲーム中に登場するアーケードゲームの中には『ザ・スーパー忍』や『ベア・ナックル』から強く影響を受けていることを感じさせるタイトルもあったが、両作のサウンドを手がけた古代祐三氏が参加する。ディレクターであるTobias Bjarneby氏は、古代氏の参加を熱望しており、今回氏が楽曲を制作するにあたり「夢が実現した」と感激の言葉を記している。

『198X』は、PC/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch向けに2019年初頭に発売予定。現在Hi-Bit Studios は、同作のKickstarterキャンペーンを実施中。推移としては順調ながらまだ未達とあり、古代氏参加のニュースはテコ入れの意味もあったのかもしれない。Kickstarter特典のデジタルサウンドトラックには同氏の曲がすべて含まれるほか、すでに投資した人は40ドル(345 SEK)を追加することでビニール音源が手に入るとのことだ。