石器時代が舞台の“集落作り”シミュレーション『Dawn of Man』発表。まだ見ぬ文明を築き上げろ、『Planetbase』開発元が手がける

 

インディースタジオMadruga Worksは5月23日、『Dawn of Man』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)、発売時期は2019年初頭。『Dawn of Man』は、古代の原野にて繰り広げられる集落作りシミュレーションゲームだ。

ゲームは1万2000年前の石器時代からスタートし、そこから1万年をかけて鉄器時代までの先史を描くという。舞台となる世界には、文明らしきものが構築された形跡がない。過酷な環境の中で人々を導き、文明を築き発展させていき、我らが先祖たちを生存させるのだ。

生きていく上で確保しなければいけないのは、衣食住だ。しかし衣も食も住も、外に出て危険を冒さねば手に入らない。マンモスやオオツノジカ、バイソン、ケブカサイ。さまざまな動物を狩猟し捕えることができれば、肉を食すことができるし、皮をはいだり骨を使うことで、衣服やクラフト素材ができる。そして近隣から木や石、果物といった資源を採取し、生活を盤石にしていくのだ。やがて、この手のジャンルのゲームとしてはお決まりともいえる“冬”がプレイヤーの前に大きく立ちはだかる。食料が確保できず、凍える寒さが住民を襲う冬。技術研究を進めることで、農業や家畜の導入、備蓄などが可能になっていくので、冬に備えることが極めて重要になるだろう。

ゲーム内容としては、以前弊誌で紹介した『Ancient Cities』に似ている。こちらは開発スタッフに実績があることが強みだろう

人が増えていけばいくほど、食料や資源の確保を大規模に進めていく必要がある。技術研究を駆使して、大規模な食糧生産を可能にしよう。また技術研究は、クラフトをする上でも重要な役割を持つ。採石を進めて乗り物を作ったり、石碑を作ることで文明は成熟していく。ただし、規模が大きくなってくると、それだけトラブルも増える。部族同士の紛争やごろつきからの襲来の機会も多くなってくるにだ。トラブルに対処し政治力を見せつけよう。群衆がうまくまとまり市民となった時に、文明は初めて生まれるのだ。

Madruga Worksが以前手がけた『Planetbase』は、宇宙を舞台とした入植シミュレーションだった。Steamでは4000件以上のレビューが投じられているヒット作品で、先進的な技術を使って、災害に耐え忍びながら植民地を拡大していく作品だった。時代設定としてはほぼ間逆であるが、ゲーム性はかなり同作に似通っている印象だ。限られたリソースを管理し、人類を明日へと導くゲームになるだろう。前作同様Modにも対応するとのことなので、サバイバル型の街作りシミュレーションとして長く遊べるゲームになりそうだ。