Bethesdaが『Fallout』作品を匂わせるゲリラストリーム配信開始。「Please Stand By」の画面を最大15万人の人々が見守る

 

Bethesda Game Studiosは5月30日、Twitter上にて『Fallout』作品のティザー画像を公開した。画像はgifアニメとなっており、「Please Stand By」の一文が映し出されている。「Please Stand By」といえば、『Fallout 4』が発表される前にも同様のティザー告知があり、この時にはモノクロの「Please Stand By」が映し出され、のちに『Fallout 4』が正式発表された。前回とはうってかわり、紫色の「Please Stand By」が確認できる。いずれにせよ、『Fallout』シリーズに何か動きがあるのは間違いなさそうだ。

このティザー公開にあわせて、Bethesda SoftworksはTwitchにて「Please Stand By」と題したゲリラストリームをTwitchにて配信中。前出のティザーの「Please Stand By」を背景に、Vault-Boyのボブルヘッドが映し出されている。ただそれだけ。今回の長時間放送は「ユールログ放送」の要素を取り入れていることがわかる。

米国ではニューヨークのローカルテレビ放送局WPIXが1966年に初めて放送して以来、ホリデーシーズンの恒例番組として親しまれるようになった。暖炉がない家庭でも焚き火の映像と音から暖かみを感じとれるわけだ。近年ではWPIX以外の放送局も類似したプログラムを放送している。昨年にはBlizzardの『オーバーウォッチ』ディレクターJeff Kaplan氏が、同様のユールログを実施し話題を呼んだ(関連記事)。ただし、「ユールログ放送」はあくまで暖炉の前でくつろぐというスタイルの放送だ。Vault-Boyが不穏な画面を背景に佇んでいるのは、ユールログのコンセプトとは一致しない。しかしながら、長時間にわたって配信するという形態はどこか「ユールログ」のエッセンスを感じさせるだろう。

このストリーミングは、基本的には前述したようにボブルヘッドが映し出されているだけであるが、時折ちょっとした小ネタが仕込まれている。たとえば、セールス部門のバイス・プレジデントであるPete Hines氏が登場しお酒を嗜んだり、スタッフが突如乱入しコーヒーを飲んだり、バルーンで遊んだり、定期的に演出が挟まれる。最大15万人ものユーザーが同時視聴しており、少し変化があるだけで大騒ぎされる状態だった。こうした珍場面集はBethesdaのチャンネルのクリップから確認するといい。

30日13時現在は現地時間が深夜になりつつあるということもあり、Vault-Boyは横になり毛布がかけられ、視聴者も5万人を下回りそうだ。とはいえ、チャット欄は新作への期待のコメントだけでなく『ポケモン』新作の実況などもおこなわれており、依然として盛況中。いつまでこの放送が続くか不明であるが、ストリーミングをチェックし、E3前の高揚感を世界中の人々と共有してみてはいかがだろうか。