スクウェア・エニックスのモバイル向け『GO』シリーズの終了が示唆される。モバイルの有料ゲーム市場の停滞が理由

スクウェア・エニックス モントリオールのモバイル部門の責任者であるPatrick Naud氏は、PCGamesInsider.bizのインタビューを通じて、『GO』シリーズの終了を示唆した。その詳細をPocketgamer.bizが報じている。

スクウェア・エニックス モントリオールは、これまで『Hitman GO』や『Lara Croft GO』、そして『Deus Ex GO』の3作品をリリースしてきた。旧Eidosの人気シリーズをデフォルメしたスピンオフタイトルで、ステルス要素をターンベースに落とし込み、緻密なパズルゲームへと仕上げている。グラフィックの美しさ、パズルゲームとしての完成度、定価に対するボリュームの多さなど多岐に渡る点が好評を博しており、Metacriticでもいずれの作品も80点前後の評価を獲得している。また一部タイトルは、PCやコンソール向けに移植されている。

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しかし、この『GO』シリーズの次は「申し訳ないが出ない」とNaud氏はコメント。シリーズ3作品はスタジオにとって大きな冒険であったとし、大きな成功と素晴らしい収益を得たと強調しながらも、有料販売という形態の影響でモバイル市場規模から考えると、わずかなプレイヤーにしか遊んでもらえていないと語る。その理由として、基本プレイ無料タイトルがハイクオリティになってきており、有料ゲームを遊ぶ人が減少し、(売り切りゲームの)市場が縮小していることをあげている。プレイヤーは、5ドルですら高すぎると認識しているようだ。

『Hitman GO』や『Lara Croft GO』、そして『Deus Ex GO』はモバイル向けには、いずれも定価600円で販売されており、しばしばセールによって半額以下でも手に入る。ゲーム内ではヒントへの課金などが用意されているが、基本的にはプレイヤーの財布に優しいタイトルといえる。良心的な価格の高品質なタイトルをもってしても、基本プレイ無料ゲームを好むユーザーにはリーチしないというのが、市場の現状を物語っているだろう。

Naud氏は引き続き、高品質かつハイエンドなモバイルゲームを作っていくとしている。発言の文脈を考えると、『GO』シリーズは成功を収めたが、より大きなチャンスのある基本プレイ無料の道を選んだと考えてよさそうだ。モントリオールスタジオのモバイル部門は、IPを利用して高品質なタイトルをリリースしてきたが、今後はどのようなモバイルゲームを手がけていくのだろうか。

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