Nintendo Switchの「eショップ」がアップデート。話題のゲームをピックアップする項目が追加されるなど、細かな改善がはかられる

 

任天堂は6月5日、Nintendo Switchのニンテンドーeショップをアップデートした。いくつかの追加・変更点があるが、一番分かりやすい違いは、eショップ左側のナビゲーションタブに「ピックアップ」の項目が追加されたことだろう。ここには追加コンテンツが配信されたタイトルや、任天堂が配信している番組「よゐこのインディーゲームでお宝探し生活」にて取り上げられたタイトル、また何らかのキャンペーンがおこなわれているタイトルなどが掲載されている。各タイトルの話題に合わせて順次入れ替えられていくのだろう。

新作タイトルが発売日順に掲載されている「NEW」の項目では、掲載タイトル数が60本に大幅に増加している。これまでにもページ最下段の「すべて見る」ボタンを押すと全タイトルを閲覧でき、条件指定や発売日/価格でソートも可能だったが、トップ画面で一覧できるタイトル数が増えれば“準新作”までカバーできる。ユーザーにとっては探す手間が和らぎ、メーカーにとってもより多くの人により長く見てもらえるチャンスが増えそうだ。

また、過去2週間のダウンロード数をもとにした「ランキング」の項目でも掲載タイトル数が増え、トップ30まで表示されるようになった。さらに、「すべてのソフト」と「ダウンロード専用ソフト」の2つのランキングを切り替えられる。現時点では両者の上位陣に大きな違いはないが、下位になるほど違いが現れてきて面白い。任天堂はインディーゲームを紹介する「Indie World」を今年立ち上げており、ランキングをあえてこのように分けたことには、ダウンロード専用ソフトに多い小規模なインディーゲームにもっと触れてもらいたいという狙いもあるのかもしれない。

このほか個別のゲームの販売ページでは、ゲームタイトルの下に表示されているパブリッシャー名をクリックできるようになった。たとえば『ドンキーコング トロピカルフリーズ』であれば、パブリッシャーである「任天堂」の文字部分をクリックでき、任天堂が販売しているすべてのタイトルを閲覧できる。これまでにもパブリッシャー名で検索すれば、同様に販売タイトルを見つけることができたが、販売ページを見ている際に、同じメーカーのほかのタイトルが気になった時にすぐにチェックできるのは便利だろう。

Nintendo Switchのシンプルなレイアウトのニンテンドーeショップは当初は使いやすいものだったが、ゲームのリリース数が増加するに従い閲覧性に支障が出始めている。今回のアップデートでの、1ページ内のタイトル掲載数を増やしたり、旬の話題に合わせた新たな導線を用意したことは、こうした問題に対応するためのひとつの施策と言えそうだ。

なおこれら以外に、eショップのアカウント情報ページでは、「ご利用状況」タブに「自動継続購入のお支払い方法」が追加されている。これはおそらく、今年9月から開始される有料のオンラインサービス「Nintendo Switch Online」の利用券を自動継続購入したい場合に使う設定だと思われる。支払い方法には「クレジットカード」か「PayPal」を設定できるが、現時点ではまだ利用券は販売されていないため機能しない。こちらの設定については、あらためて任天堂から案内があるだろう。