『S.T.A.L.K.E.R.』開発者が手がけるバトルロイヤルFPS『Fear the Wolves』ゲーム映像初公開。チェルノブイリにて人以外の脅威とも戦う


Focus Home Interactiveは6月7日、初となる『Fear the Wolves』のゲームプレイ映像を公開した。初報時の画像はロゴアートのみ公開され、段階的にスクリーンショットが披露されていたが、正式な映像として公開されるのは今回が初となる。

冒頭では「チェルノブイリはとうの昔に死んだ。人類の遺物と狼だけ残っている。」と表示され、バトルロイヤルゲームとしてはおなじみの“パラシュート”を使ってプレイヤーは荒廃した地へと降り立つ。ジャンクヤードや廃墟を探索するうちに、人間を見つけて背後から不意打ちしガスマスクを強奪するという場面も。蜃気楼にまみれたエリアを探索し、救助のヘリコプターを追うが、その希望は寸前によって潰えてしまうという映像だ。

『Fear the Wolves』はマルチプレイ型のFPSだ。舞台となるのは放射能に汚染されたチェルノブイリ。抑圧的な極寒の地にて、最大100人のプレイヤーが生き残りをかけて戦うバトルロイヤルが繰り広げられる。バトルロイヤルは、ジャンルとしては典型的なルールのクラシックモードに加え、新しくかつ独自性のある刺激的なバトルロイヤルモードも用意されることが告知されている。

敵は99人の他プレイヤーなのだが、それだけに終わらない。プレイヤーを侵食する放射能や、突然変異した野生生物、説明不能な不可解な現象など、数々の脅威がプレイヤーを脅かす。地図を集めて武器と防具を整え、時に汚染地域に足を踏み入れて遺物を漁り尽くし、アイテムを得ることで生存確率を高めなければならない。

本作における狼は突然変異しており、放射能に適応しているという。武器を持っていればそれほど被害は大きくならないが、弾切れや不注意の状態にあれば、プレイヤーに致命傷をもたらす。狼は撃退するだけでなく、いわゆる“トレイン”もできるようなので、狼を引き連れて他プレイヤーを襲ってみるのも面白いかもしれない。ゲームの展開が進みエリアが縮小すると、ガスマスクやハザードスーツがないと、フィールドに蔓延する毒ガスや外光線を防げなくなるので、消極的に逃げ回ってばかりもいられないだろう。最終的な目標は、乗員ひとりのヘリコプターに乗り込むであるという。刻一刻と変化するエリアにて、どうチェルノブイリを脱するかという策略が求められそうだ。

本作の開発を手がけているのはVostok Games。『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズに携わり続けてきたチームが設立したスタジオだ。先日『S.T.A.L.K.E.R. 2』が電撃発表されたが、シリーズの主要メンバーはあくまでこのVostok Gamesに多く在籍しているようだ。Focus Home InteractiveはE3 2018に本作を出展するとのことなので、来週には新たなニュースが聞けるかもしれない。

『Fear the Wolves』はPlayStation 4/Xbox One/PC向けに2018年に発売予定だ。