「機械獣」に侵略された北欧の郊外が舞台のオープンワールド『Generation Zero』発表。『Just Cause』のAvalancheが開発・販売を担当


スウェーデンに拠点を構えるAvalanche Studiosは6月7日、『Generation Zero』を発表した。Avalanche Studiosが開発を担当し、販売までおこなう同スタジオ初のセルフ・パブリッシングタイトルである。対応プラットフォームはPlayStation 4/Xbox One/PC(Steam)で、2019年の発売を予定している。

『Generation Zero』は、Avalancheの本拠地であるスウェーデンを舞台としたオープンワールドFPSだ。シングルプレイのほか、協力プレイに対応している。本作の舞台はスウェーデンの郊外であるが、現代の北欧ではない。時代としては1989年に設定されており、さらに機械獣に侵略されているという架空のスウェーデンにて戦いが繰り広げられる。郊外×機械獣というと、スウェーデンのアーティストSimon Stålenhag氏の作風として有名であるが、氏は本作に携わっておらず、存在を聞いたこともなかったとTwitter上でコメントしている。

https://twitter.com/simonstalenhag/status/1004739860652011520

Avalanche Studiosスタジオといえば、『Just Cause』や『Mad Max』といった広大なオープンワールドゲームの開発を手がけ、現在ではid softwareと共に『RAGE 2』を共同開発中である。『Generation Zero』でもこれまでの作品でも使用してきたオープンワールドエンジンAPEXを使用し、極めて広い世界を提供するという。世界は昼夜のサイクルが存在し、天候も常に変更し続けるというフィールドのダイナミックさも特徴であるようだ。

機械獣には高度なAIが搭載されており、目的をもってプレイヤーを常に探し続けているという。獣は強力なので狩るだけでなく、逃げて生き延びるのも重要な選択肢となっており、侵攻・退避ルートを確保するために、周囲のオブジェクトや地形もチェックする必要があるようだ。そうした中で、機械獣をひきつけたり、罠にかけたりしながら討伐を目指す。なお機械獣ひとつひとつがユニークシンボル扱いになっており、途中で戦線離脱した場合、のちに同じ場所に戻ると、ダメージや変化を保持した同じ敵と再び対峙するシステムになるとのこと。そのほか、銃の弾道や音響効果など、さまざまな面でリアリティを追求して開発されているようだ。

Avalanche Studios のエグゼクティブ・プロデューサーであるTobias Andersson氏は、同スタジオが前進するためにはセルフ・パブリッシングタイトルが必要だったと語り、これまでの集大成ともいえる作品になるとしている。Avalanche Studiosは先月には3個目のスタジオをスウェーデンで立ち上げたほか、ベルギーの映画を中心とした製作会社Nordisk Filmに買収されたことも発表されており、このところ大きな動きが目立っている。前述した『RAGE 2』も含めて、2019年はAvalanche Studiosにとって飛躍の年になりそうだ。