『Gears of War』シリーズ最新作『Gears 5』がXbox One/Windows 10向けに発表。広大な世界を探索し、ローカストの起源に迫る

 

マイクロソフトは6月11日、プレスカンファレンス「Xbox E3 2018 Briefing」を実施し、『Gears 5』をXbox One/Windows 10向けに発表した。2019年に発売する。本作は、マイクロソフト傘下のThe Coalitionが手がける『Gears of War』シリーズ最新作だ。

本作は、シリーズの中でもっとも広大かつ多様な世界を擁するという。しかし崩壊の一歩手前にあり、人類のテクノロジーへの依存は没落へと繋がりつつある。そんななか敵対勢力は力を増し、生存者を一掃しようとしている。プレイヤーは氷河を超え、砂漠を進み、地底遺跡を探索し、人類の敵であるローカストの起源に迫る。

『Gears 5』の主人公は、前作『Gears of War 4』から登場したカイト・ディアスだ。今回公開されたトレイラーは、仲間の誰かが惨殺されたことに酷くショックを受け悲しむ様子から始まる。彼女を気遣うニット帽の男はデル・ウォーカー、すぐにこの場所を離れるよう促す坊主頭の男は前作の主人公であり、シリーズのかつての主人公マーカス・フェニックスの息子JDフェニックスだ。そのマーカスも側におり、前作での仲間が一堂に会している。上官からの命令を優先するJDに対し、カイトは強く反発する。その理由は彼女が首から下げるネックレスにあるようだ。

カイトのネックレスは、前作の物語の中で彼女の母親レイナから譲り受けた物で、レイナもまたその母親、つまりカイトの祖母から受け継いだ。カイトはここ数か月、ローカストが現れる悪夢にうなされており、それはこのネックレスがもたらした何らかのメッセージだと考える。というのも、このネックレスはローカストの紋章をかたどったものだからだ。マーカスは北方の地に答えとなるものがあるかもしれないと彼女に助言するも、ジン大統領の目もあり自身はこの場を離れられず、代わりにデルがカイトとの同行に名乗り出る。そして二人はJDの制止を振り切り、すべてが始まった場所だという北方を目指す。

このネックレスを最初に持っていたというカイトの祖母については、誰であるのかはこれまでの作品では明かされていない。しかし、ここでは詳しくは触れないが、ローカストのシンボルを人間が受け継いでいるということから、一部のファンの間では、これまでのシリーズ作との繋がりを示しているのではないかと囁かれている。JDは、カイトの言動はこのネックレスが、つまりローカストが誘導しているのではないかと疑いの目で見ている。トレイラーではカイトがデルに銃を向ける場面もあり、本作を通じてこのネックレスの真実や、彼女の家系についても何かが明かされるのかもしれない。

ゲームはソロもしくはローカル/オンライン協力プレイに対応し、オンラインではXbox One版とWindows 10版とのクロスプラットフォームプレイをサポートする。また、Xbox One Xでは4K/HDR/60fpsでのプレイが可能になる予定だ。

『Gears 5』の発表に合わせて、『Gears of War』シリーズの新たな展開としてiOS/Android向けの『Gears POP!』が発表された。これはアメリカの玩具メーカーFunkoとのコラボレーションタイトルだ。同社が展開するデフォルメキャラクターのフィギュアには『Gears of War』シリーズのものも発売されている。どのようなゲームになるのかはまだ明かされていないが、上のトレイラーで見られるようなチームプレイを活かしたものになるとのこと。開発はイギリスのMediaTonicが担当し、2019年配信予定。

このほか、ターン制戦略ゲーム『Gears Tactics』がPC向けに発表されている。こちらはまだ映像などは無いが、『Gears of War』シリーズ近作のマルチプレイを手がけ、チームベースシューター『Dirty Bomb』などでも知られるSplash Damageが開発する。テンポの速いアクションとターン制の戦略要素を組み合わせ、さらに分隊のカスタマイズや、武器やアビリティのアップグレード要素もあるとのこと。『Gears of War』シリーズらしい激しいボスバトルも含まれるようだ。ちなみに、本作はシリーズで初めてPC向けに特化した作品となる。発売時期は未定。