対戦アクションゲーム『Roof Rage』Steamにて早期アクセス販売開始。アジアの屋上で、8人の武術家たちが武器を交え大乱闘。日本語対応


韓国に拠点を置くインディースタジオEarly Melonは6月9日、現在開発中の対戦アクションゲーム『Roof Rage』について、Steamにて早期アクセス販売を開始した。価格は1499円で、6月16日までは10パーセントオフの1349円で購入可能。なお、ゲーム内は日本語表示に対応している。

『Roof Rage』は、そのタイトルが示すとおり、主に建物の屋根の上で闘いを繰り広げる対戦アクションゲームだ。現時点で8種類用意されているステージには、日本や韓国の街中、中国やミャンマーの古い建物、山の上の道場や渓谷などがあり、アジア文化からの影響が色濃く感じられる。ただ、一言に屋根といってもステージごとに建物の構造が異なるため、シンプルな平面のステージもあれば、複数の階層があったり、複数の離れた建物の上で闘うステージもある。

ゲームはCPU相手のソロプレイかマルチプレイで対戦でき、マルチプレイはローカルが最大8人、オンラインでは1対1でのバトルに対応する。ゲームルールは、ダメージを与えて相手の体力ゲージを減らし、ゲージがゼロになればストック(ライフ)を消費してバトルに復帰。そしてストックが尽きた相手を倒せば勝利だ。なお、屋根から場外へ落下した場合もストックが減る。いわゆる“ダメージ%”表示は存在しないが、相手を場外に吹っ飛ばしたり、2段ジャンプなどを駆使してステージに戻ってこなければならないゲーム性は、『大乱闘スマッシュブラザーズ』風だと言える。

プレイアブルキャラクターは現時点で8人がラインナップされているが、こちらもアジアンな雰囲気の武術の使い手が多い。また、ほとんどのキャラクターが独自の武器をもって闘うことも特徴だ。まず、日本出身の流浪のサムライ「JIN」は、素早い身のこなしで日本刀を振るう。怪力の女性「THYRA」はスピードこそ遅いが、巨大なハンマーでの強力な攻撃を持つ。テコンドーの達人「HOON」はただひとり武器を持たないキャラクターだが、氣のエネルギーを放つことができる。そして素性の知れぬ謎の男「PUNK」は、バットとトゲの付いたボールを得物とする。

棒術使いの「LONG」は、長い棒を巧みに使ったトリッキーかつリーチの長い攻撃が特徴だ。ジャン・レノ風の見た目の「LEON」は、拳銃やスナイパーライフルでの遠距離攻撃をメインに、接近戦用のナイフもひそませる。元鍼灸師の武道家「NEEDLE」は闇の力を具現化させる拳法を扱い、飛び道具としての鍼も持つ。そして暗殺者である「GUAN」は謎の赤い光線を放つ偃月刀と、蹴りを組み合わせた闘いを得意とする。

本作では、このようにそれぞれまったく特徴の異なるキャラクターたちで大乱闘をおこなう。攻撃は弱と強の2つのボタンを使い、強攻撃はコマンドで必殺技に変わる。各キャラクターは必殺技以外にもコマンド技を豊富に持っており、対空や対地、投げ技も可能。同じコマンドでも空中で入力すると技が変化する場合もある。ほとんどのコマンドが、一方向の入力と1ボタンのみとシンプルになっており、簡単に多彩な技が出せるのは格闘ゲーム初心者にも優しい仕様だと言えるだろう。また屋根の上が舞台ということもあり、全キャラクター共通で、屋根の瓦・ブロックを剥がして投げつけることができるのが面白い。それぞれのキャラクターのコマンドリストを上に掲載しているので、詳しくはそちらをチェックしていただきたい。

ゲームルールは、規定数のストックを持って闘う「Stock Match」、相手にダメージを与えるごとに加算されるスコアで競う「Score Match」、チーム戦の「Team Match」、そして練習用の「Practice」がある。それぞれ、初期ストック数や体力、参加CPUの人数とその強さをカスタマイズ可能だ。なおオンラインモードは、ランダムマッチとフレンドマッチが用意されている。

『Roof Rage』は、シンプルな操作でスピーディーな展開の大乱闘を楽しめることはもちろん、多様な武術それぞれを活き活きと表現しているドット絵のアニメーションも魅力となっている。本作は2018年内にはNintendo Switch版の発売も計画されており、開発元Early Melonによると日本でのリリースも予定しているとのこと。それまでには、このSteam版も正式リリースを迎えることになるだろう。早期アクセス中には、ランクマッチなどの新ゲームモードや、新キャラクター、新ステージ、チュートリアルの追加が予定されており、またストーリーモードについても検討されているようだ。