「13日の金曜日」の版権争いにより『Friday the 13th: The Game』のコンテンツ開発が停止。判決が出るまで身動き取れず

Gun Media611日、『Friday the 13th: The Game』のコンテンツ開発を停止する旨を発表した。本作は20175月にPCおよび海外PlayStation 4/Xbox One向けに発売された17の非対称マルチプレイホラーゲームである。2018713日には日本語音声を収録した国内PlayStation 4版がナツメアタリより発売される予定。開発はIllFonicが担当している。

プレイヤーは殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズとなって若きカウンセラーたちを血祭りにあげるか、7人グループのカウンセラーの一員としてジェイソンの魔の手から逃れるか、好みの立場で「13日の金曜日」の世界観を体験できる。熟練のプレイヤーが増えてきたことから、当初は困難とされていたカウンセラーによるジェイソン殺害の成功事例が増え、キャンプ地から逃れるだけでなく映画の主人公のように果敢にもジェイソンに戦いを挑む楽しみ方もできる。

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※今年2月に公開されたシングルプレイ・チャレンジモードのトレイラー

騒動の発端となったのは、初代「13日の金曜日」の脚本を手がけたVictor Miller氏が2016年に発行した、「13日の金曜日」版権所有者への契約解除通知である。映画「13日の金曜日」フランチャイズおよび関連キャラクターに関する権利はHorror Inc.に帰属しているが、作品の著者であれば権利の返還を請求できるという著作権法の改正に基づき、解除通知を発行した。

これを不服とした「13日の金曜日」シリーズの映画監督Sean Cunningham氏およびHorror Inc.は、フランチャイズおよびキャラクターに関する法的権利は依然としてHorror Inc.に属しているとして、2016年にMiller氏を提訴(訴状PDFリンク)。Miller氏は映画製作者に雇われた脚本家に過ぎず、解除通知を行う権利を有していないと訴えた。作品の著作権は、著作物の全体的形成に創作的に寄与した製作側にある。

『Friday the 13th: The Game』では、ジェイソンはもちろんのこと映画原作のキャラクターも複数追加されてきた

Friday the 13th: The Game』のパブリッシャーGun MediaはHorror Inc.とライセンス契約を結んでいるが、仮にMiller氏の訴えが通れば白紙に戻る。Miller氏は2018715日付での権利剥奪を主張していることから、Gun Mediaはギリギリまで判決を待って開発を進めていたのだろう。訴訟はまだ審議中の段階であるものの、このたび強制的に開発をストップさせられたという。告知済みの映画「ジェイソンX 13日の金曜日」関連コンテンツ(ジェイソンX、宇宙船Grendelマップ)も残念ながら配信されない。

本作はこれまで、「13日の金曜日 PART 3」に登場した「Shelly」「Fox」、各種シリーズのジェイソン、映画のロケーションを再現したマップ、映画でジェイソンを演じたKane Hodder氏によるモーションキャプチャーを使った処刑技など、原作ファンを喜ばせるIP運用を続けてきた。事態が解決に向かうまで大きな制約を受けることになるが、ゲーム自体を放棄するわけではなく、メンテナンス、バグ修正、経験値倍増キャンペーン、コンソール版に向けた専用サーバの準備などサポートは継続するという。

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