モンスター育成RPG『Temtem』PS4/Xbox One版発売決定。大規模オンラインを導入し、運要素をなくした『ポケモン』ライクな作品

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スペインのインディースタジオCremaは6月26日、『Temtem』のPlayStation 4/Xbox One版を発売すると発表した。『Temtem』はPC版のほかに、Kickstarterキャンペーンの成功によりNintendo Switch版の発売も決定していたが、同ハードの発売にあわせてコンソール機すべてを対象に発売することを決断したようだ。

『Temtem』は、モンスターを育成するRPGだ。さまざまな地域が存在する浮遊島Airborne Archipelago島に住まう、Temtemと呼ばれるキュートなモンスターを捕まえ、引き連れ、育て、進化させ、戦わせる作品となっている。Temtem使いのテイマーたちと戦いを重ねて力をつけ、8人の“道場主”と悪の組織Belsotoを倒すことを目指す。同作は、完全なオンラインRPGとして開発されており、フィールドには数多くのプレイヤーがテイマーとして活動している。彼らとトレードをしたり、戦いをしたり、一緒に旅をするといったマルチプレイが楽しめる。

『Temtem』は、コンセプトレベルから多くの面で『ポケットモンスター』シリーズと共通する部分を持っている。Crema自身も、同シリーズを愛好していること、そして影響を受けていることを公言済み。その上で、差別化する要素として、前述した「オンライン要素の導入」や「繁殖による劣化」、「基本は2vs2バトル」「運要素の排除」をあげている。戦闘演出など基本的なシステムはかなり『ポケモン』に寄せられているが、根本的なシステムでは違いを作っているというのが彼らの主張だ。詳しいシステムなどについては、Nintendo Switch版発表時のニュース記事を参照してほしい。

Kickstarterキャンペーンは、7万ドルを目標としてスタートしたが、現在は5倍以上の40万ドルが集まっており、少なくとも本作には大きな期待が寄せられているのは確かなようだ。Kickstarterキャンペーンでは、PC版は20ドル以上の出資からゲームが手に入るが、コンソール版は30ドル以上の出資からゲームコードが入手可能。またPC(Steam)ではアルファ版や早期アクセス版が2019年からプレイできるが、コンソール版で同作をプレイするには少なくとも2020年5月まで待つ必要がある。

そのほか、Cremaは本作においてはクロスセーブとクロスプレイの導入も積極的に検討しているとのこと。PS4版を代表にいくつかのプラットフォームでは許可されないことを考慮しなければならないとも語っている。日本語対応については、日本語でリリースしたいという意欲はあるものの、コミュニティの大きさやユーザーの数次第であるという。

Cremaは、最近ではコンソール版の販売も始まった『Immortal Redneck』の開発元だ。同作はジャンルの異なる作品であるが、ユーザーの支持を得ており、開発力と実績のある会社だといえる。彼らの生み出す“モンスター育成RPG”はどのようなものになるのだろうか。開発にはまだまだ時間を要するようなので、のんびりと待つ必要がありそうだ。

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