Nintendo Switch版『クラッシュ・バンディクー』リマスターが、『カービィ』を上回り2018年イギリスにて売上最速ペースのSwitch作品に

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ゲームメディアGamesIndustry.bizは、UKIE/GfKによる6月30日付けのイギリスの週販チャートを公開した。ワールドカップ開催中の『FIFA 18』が3位、新作としては『ザ クルー2』が2位にランクインする中、首位を飾ったのは『Crash Bandicoot: N.Sane Trilogy(クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!)』だ。

『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』は、1990年代に発売されたシリーズ1作目『クラッシュ・バンディクー』から、『クラッシュ・バンディクー2 ~コルテックスの逆襲!~』『クラッシュ・バンディクー3 ~ブッとび!世界一周~』までの3タイトルをリマスターし、1本にまとめた作品。Vicarious Visionsによって、リメイクに近い形でリマスターされている。昨年にはPlayStation 4版が発売されていたが、今年6月30日にXbox One/Nintendo Switch(海外)/Steamにもリリースされ、再浮上する形でイギリスのチャートの首位を飾った。内訳としては、Xbox One版が250本の僅差でNintendo Switch版を上回ったという。両機種全機種のパッケージ版だけで、50万本以上を売り上げたとのことだ。
【UPDATE 2018/7/3 23:30】両機種のパッケージ版と表記していたものを、全機種のパッケージ版へと変更しました。

さらに興味深いのはNintendo Switch版が2018年イギリスの同ハード向けタイトルとして最速の売り上げペースであるという点。2018年のNintendo Switchタイトルといえば、『星のカービィ スターアライズ』『ドンキーコング トロピカルフリーズ』『ベヨネッタ1・2』などが発売されている。これらを上回る勢いで販売されているようだ。

リマスター版『クラッシュ・バンディクー』はPS4向けに発売された際にも、イギリス・アメリカで好調な売り上げを記録していた。難易度こそやや高めに調整されているものの、新たなグラフィックは“リマスター以上”で、主人公クラッシュの妹ココが全作でプレイアブルになったり、原作ではボツになったステージのDLCが配信されたりと、未プレイ・既プレイのユーザーともに楽しめる作品であることも好評の理由だろう。さらに、前出のGamesIndustry.bizは売り上げが好調な理由として、30ポンドというお手頃価格が売り上げに好影響を及ぼしたのではないかとしている。『星のカービィ スターアライズ』が約45ポンド、『ドンキーコング トロピカルフリーズ』が約50ポンドであることを考えると、3タイトルを収録するリマスター版『クラッシュ・バンディクー』がお値打ちに見えることは間違いない。

販売元のアクティビジョンは、PS4版の売り上げに満足感を示しており、今年4月に次の一手として『スパイロ・ザ・ドラゴン』のリマスターを発表している。同じく、かつて人気であったシリーズの初期三部作を、リメイクに近い形でリマスターする作品だ。新たなリマスターは『クラッシュ・バンディクー』の勢いを受け継ぐヒットを記録できるかもしれない。

国内版『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』は、PS4版のほか、Xbox One版とSteam版が発売中。Nintendo Switch版は年内発売を予定している。GameXplainは、PS4版との比較動画をアップしているので、きたるNintendo Switch版のパフォーマンスについて気になる方は、そちらをチェックしてみてはいかがだろうか。

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