『Dead Island 2』は依然として開発中。発表から4年、続報が途絶えるなかファンの質問に答える

 

『Dead Island』のTwitter公式アカウントは、『Dead Island 2』が依然として開発中であることを明かした。パブリッシャーであるDeep Silverは先日モバイル(iOS/Android)向けに『Dead Island: Survivors』を発表していた。同アプリの広報ツイートに対して辛辣なファンが「『Dead Island 2』でないなら興味ないね。話をそらそうとせずに、どういう状況なのか教えてくれ。待たせば待たすほど、ファンの怒りは強まるよ。いつものコピペ回答ならなおさらね」と返信。この怒れるファンに対し以下のような返信をしたことにより、開発状況が判明した。

[perfectpullquote align=”full” bordertop=”false” cite=”” link=”” color=”” class=”” size=””]どういう状況なのかといいますと、(『Dead Island 2』は)開発中です。ただ、見せる準備が整うまでは公開できません。待っていただけるのは辛いと思うので、感謝しています。しかし、『Dead Island 2』は依然として発売予定ですよ。[/perfectpullquote]

ほかのユーザーからの問いかけに対しても『Dead Island 2』は開発中であると答え、また違うユーザーには「私達が作っているものは、あなた方をハッピーにさせられると思っていますよ」とも回答。さらにアプリ版は『Dead Island 2』とは異なるデベロッパーが手がけており、同作の開発に影響を及ぼさないとコメントしている。

『Dead Island 2』は2014年6月のE3にて正式発表され、当初は2015年春に発売を予定されていたオープンワールドゾンビアクションの続編だ。第一作目はTechlandが開発を担当し、ゾンビだらけの広大な島で繰り広げられるオープンワールドゲームとして発売された。ローンチ時は不具合も多かったが、野心的な新規タイトルとして一定の評価を獲得し、続編として『Dead Island: Riptide』が発売されていた。その後『Escape Dead Island』や『Dead Island: Epidemic』といったジャンルの異なるスピンオフ作品もリリースしていたが、メディアやユーザーの評価が芳しくなく(Metacritic)、本編ほどの輝きを見せられなかった。ファンの期待は、『Spec Ops: The Line』のシングルプレイヤーモードを手がけたYager Developmentが開発する『Dead Island 2』に集まっていた。

*E3 2014にて公開された、陽気なブラックジョーク満載のトレイラー

しかし2015年7月にDeep SilverはYagerとの契約解除を発表。Deep Silverは「検討した結果、本日を持って開発パートナーYagerと別々の道を歩むことになった」とコメントするのみで、Yagerはのちにこの契約解除により会社として大きな打撃を受けたともこぼしていた。2016年3月にはSumo Digitalが開発を引き継ぐことを発表したが、同年5月には公開されていたSteamストアページも非公開となった。

実はDeep Silverは昨年にもEurogamerの問い合わせに対し、『Dead Island 2』は現在もSumo Digitalが開発を続けているとコメントしていた。それから1年以上が経過し続報がないままであるが、今回あらためて『Dead Island 2』がまだ“死んでいない”ことが明かされた形だ。

開発元であるSumo Digitalは、英国に本拠地を構える480名以上のスタッフを抱える大規模デベロッパーだ。『Forza』シリーズや『LittleBigPlanet』シリーズといった大型プロジェクトにサポート役として参加している。実績は十分であるが、最近メインに関わっている『Crackdown 3』も延期を繰り返しており、『Dead Island 2』にも動きがないとなると、スタジオのマネージメント力を問う声もあがってくるだろう。2014年のE3にて華々しく発表された期待作が、世に出る時は訪れるのだろうか。