原始世界で「自分の宗教」を作り出すSLG『Godhood』発表。倫理観まで信徒に教え込む、『Reus』などを手がけたAbbey Games新作


オランダ・ユトレヒトのインディースタジオAbbey Gamesは7月31日、『Godhood』を発表した。2019年の発売が計画されている。『Godhood』は、2Dで描かれるシミュレーションゲームだ。Abbey Gamesはこれまで「神」をテーマとした『Reus』、「探検」をテーマとした『Renowned Explorers』を手がけてきた。最新作となる『Godhood』では「神」と「探検」のテーマを融合させつつ、新たに「宗教」をコンセプトとしたゲームを開発しているようだ。

舞台となるのは古代の世界。まだ文明と呼べるものが存在しない時代だ。信じるあてのない人々は、路頭に迷っている。そんな時代にて、プレイヤーは宗教を作り出し、人々を導いていく。つまり、宗教における“神様”になるというわけだ。プレイヤーは信徒たちを直接操作することはできず、できることは導く、教え込むことのみ。その反面、信徒の思想や価値観はプレイヤー自身が決めることができる。何が正義で何が悪か。武力をとるのか博愛をとるのか。そうした倫理観すらも“導き”によって決まってしまうのだ。

ただし、こうした導きが機能するのは信仰心が存在することが前提となる。時に巨大な像を建てたり、お寺を建てたりして信仰心を高めていかなければならない。定期的な儀式も重要になるだろう。さまざまな手段を駆使し、宗教組織として結束することで部族を繁栄させていこう。またゲーム内には当然、ほかの宗教や神を信仰する勢力が存在する。“サクラメント”の名のもとに聖戦を繰り広げ、自身の宗教が優れていることを証明しなければならない。普段培ってきた信徒たちの信仰心、そして自身の教祖としての強さが問われることになるだろう。

『Godhood』では、単に宗教組織を構築し運用だけでなく、教義なども幅広く用意されているという。教義と教義を組み合わせることで新たな宗教観を生み出すことも可能であるとのこと。メインストーリーを進めつつ、宗教組織を運営。時にサイドクエストをこなすといった流れの作品になるようだ。個性的なシミュレーションゲームを手がけてきたAbbey Gamesがおくりだす宗教シミュレーションは、2019年に発売予定。