『オクトパストラベラー』が、7月のアメリカ市場でもっとも売れたゲームに。欧州に引き続き米国市場も席巻

 

アメリカの調査会社NPDは、同国における7月のビデオゲームチャートを公開した(VentureBeat)。首位を飾ったのは、スクウェア・エニックスとアクワイアの手がけたRPG『オクトパストラベラー』。Nintendo Switchタイトルはデジタル・ダウンロードのデータを公表しておらず、パッケージ版のみの売り上げでランキングに並ぶことになるが、そうした条件下でもナンバーワンの座を射止めている。7月は新作が少なくライバルは少なかったものの、国産RPGとしてアメリカの月間チャートにおいて首位を獲得したことは、快挙といえるだろう。

『オクトパストラベラー』は、8月頭に全世界出荷数とダウンロード数の合算が100万を突破したことが明かされていた)。すでに7月の欧州のチャートでも上位に位置していたことが確認されている(関連記事)。さすがに8月に入り英国チャートでもその名を見かけることはなくなったが、発売月である7月は、欧州および米国の市場を席巻していたことは間違いないようだ。

『オクトパストラベラー』は、7月13日に発売されたNintendo Switch向けRPG。スクウェア・エニックスとアクワイアが開発を手がけ、国内販売はスクウェア・エニックスが担当。海外販売は、任天堂が担当している。スクウェア・エニックススタッフとしては、『ブレイブリー』シリーズを手がけた浅野智也氏や高橋真志氏が携わっており、アクワイア側では『ロード・トゥ・ドラゴン』などを手がけた宮内継介氏がディレクターを担当。RPGを熟知した豪華スタッフにより制作されている。

プレイヤーは、それぞれ出自のまったく異なる旅人8人から1人を選び、それぞれの目的を果たすために世界各地を冒険する。1人旅をすることも、8人の旅人たちでパーティーを組んで旅を進めていくことも可能。本作では、HD-2Dと呼ばれるビジュアルが採用されており、3Dとドット絵が融合したようなグラフィックが実現されている。ターン制のコマンドバトル、成長により獲得するアビリティやジョブチェンジといった古き良きRPG要素をベースとしつつ、NPCに対して干渉できるフィールドコマンドや、連続攻撃を可能にするコマンドブーストなどモダンな要素を導入。こうした要素の中で、ビジュアル・戦闘・自由度を中心とした点が、海外にて高く評価されている(Gamesrader)。その評価の高さが、売り上げにつながっているだろう。

なお7月のNPDチャートにおいては、2位が『グランド・セフト・オートV』、3位は『マリオカート8 デラックス』。4位が、イギリスチャートで現在でも首位を守り続けている『Crash Bandicoot: N. Sane Trilogy(クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!)』。5位が『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』になっている。またハードウェアとソフトウェアの両方において、Nintendo Switchがもっとも売れたハードであったとのこと。