大麻栽培・販売シミュレーション『Weedcraft Inc』発表。嗜好用マリファナの合法化が進む米国を舞台に大麻ビジネスで花咲かせ

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Devolver Digitalは10月1日、大麻事業経営シミュレーション『Weedcraft Inc』を発表した。対応プラットフォームはWindows/Macで、Steamストアページはオープン済み。リリース時期は2019年を予定している。

『Weedcraft Inc』は大麻の生産、育種、販売業務を体験するシミュレーションゲームである。経済、政治、文化。米国と大麻の複雑に入り組んだ関係性を目の当たりにしながら、大麻ビジネスを成功させるのだ。本作の開発元はポーランドのデベロッパーVile Monarch。2015年に設立された小規模スタジオであり、『This War of Mine』の元デザイナー/ライターKacper Kwiatkowski氏、同作のリード・プログラマーであったGrzegorz Mazur氏が所属している。

本作の舞台となるのは、嗜好用大麻の合法化が進む米国。プレイヤーは、成長産業となりつつある大麻市場に参入した事業主として、マリファナの生産・販売業務のマネジメントを行う。交配により他では手に入らない品種を育てて差別化を図ったり、スタッフを増員したりと、ビジネスとしてしっかりと経営しながら事業を成長させていくのだ。ただし厄介な問題がつきまとう産業であることに変わりはなく、警察・政治家が絡んでくる中で最適な判断を下していく必要がある。

豊富なシナリオ・ユニークな登場人物が用意される予定であり、警察官への賄賂や、政治家との癒着、大麻合法化法案の通過を求める活動家としての運動など、まだ詳細なゲームプレイ映像は公開されていないものの、大麻の生産・販売にとどまらないゲーム内容になるようだ。

北米における嗜好用大麻の合法化運動は今なお盛んであり、カナダでは現在医療目的の使用のみ合法化されているが、6月には嗜好目的の大麻利用を合法化するCannabis Actが議会を通過し、今月10月17日よりウルグアイに続く完全な嗜好用大麻合法国となる。米国の州法レベルでは、31州にて医療用大麻が、9州にて嗜好用大麻が合法化済み。2016年の住民投票により嗜好用大麻が合法化されたカリフォルニア州では、スタートアップ企業のEazeが嗜好用大麻のデリバリー事業を開始。ネバダ州ラスベガスでは、大麻小売店「Nuwu Cannabis Marketplace」が24時間営業のドライブスルーでの大麻販売を行っている。ほかにも大麻関連のスタートアップが頭角をあらわし始めており、一大事業として成長しつつある。

今回公開された『Weedcraft Inc』のトレイラーでは、嗜好用大麻の支持者であるバーニー・サンダース上院議員や、大麻の愛用者として知られる人気podcast「The Joe Rogan Experience」のホストおよびコメディアン/UFCコメンテーターとして知られるジョー・ローガン氏の映像が使用されている。事業化が進み、嗜好用大麻の是非について公にイエスと答える著名人が増えたとはいえ、米国内でも合法化されていない州は多く、いまだ賛否が分かれるトピックである。PC・モバイル市場では、大麻栽培・販売をテーマとしたゲームが多く存在するが、そんな中で本作が嗜好用大麻という題材をどう調理するのか、気になるところである。

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