ポストアポカリプス開拓シム『Atomic Society』Steam早期アクセス販売開始。核戦争後の世界に新たな社会を築き上げろ


インディースタジオ Far Road Gamesは、開拓/街作りシミュレーション『Atomic Society』のSteam早期アクセス版を、10月15日より配信開始した。価格は1520円。本作は核戦争後のポストアポカリプス世界を舞台にした、『Banished』、『Tropico』ライクなシミュレーションゲームである。放射能に汚染された無法地帯を発展させるため、好きなように法を敷き、自分だけの社会的コロニーを作ることができる。

舞台となるのは、核戦争により一切の文明が消え去った世界。プレイヤーは生き残ったわずか数百人の人間のリーダーとして、新たなコロニーを一から作り上げることになる。汚染された危険な荒野では、人間は生き延びることすら困難だ。物資は乏しく、飢えは厳しい。閉塞された世界に疲れて自殺してしまう人々もいる。そんな中でコロニーに集まった住人たちはクセモノばかりで、殺人鬼、精神病患者、麻薬中毒者はあたりまえ。犯罪と社会問題がはびこる無法地帯に秩序をもたらし、発展へと導くためには、人々を律する法が必要だ。

コロニーにおいて、何が善で、何が悪か、何が推奨され、何が許されないのか、それはリーダーたるプレイヤーにすべて委ねられている。『Atomic Society』では、殺人、薬物使用などの犯罪を始め、奴隷使役、カニバリズム、中絶などコロニーに存在する幅広い社会問題に対して、プレイヤーは自由に審判を下すことができる。あなたは菜食主義者を絞首刑にかけてもいいし、ドラッグの蔓延を推奨してもいい。

とはいえ、コロニーを発展させるためには、住人たちに住処を与え、十分な食料を確保し、健康な暮らしを保証しなければならない。プレイヤーは何もない荒野を開拓し、必要な施設を建築していくことになる。しかし、餓死やストレスによる自殺で住人たちがバタバタと死んでいき、荒野をうろつくレイダーたちがコロニーを襲撃する世紀末においては、住人たちを守り増やしていくことがまず重要な課題になるだろう。細かく設定された住人たちのパラメーターを管理し、レイダーに対抗するための防衛施設を用意しよう。話のわかるレイダーなら物資の取引を持ちかけるのもいい。資源の乏しいコロニーにおいては殺人鬼だろうと貴重な労働力であり、モラルでさえ資源とトレードオフになる。

プレイヤーはコロニーの一住人として街を歩き回ることが可能であり、労働者として建築作業を手伝ったり、社会問題をかかえた住人の話を聴いて回ったりすることもできる。住人たちが法に従わないならば、コロニーに宗教を広め、神の名のもとに社会を築くことも可能だ。コロニーを効率よく発展させ、5つの目標を達成することでゲームクリアとなる。

ゲームシステムとしては、本作には複数の難易度設定と、自由に街作りを楽しめるサンドボックスモードが用意されている。現在のところ、砂漠、南国の島、雪山の3つの舞台に計9つのマップが存在し、さまざまなロケーションでゲームを楽しむことが出来るとのこと。

開発・販売を手がけているのはイングランドのスタジオFar Road Games。2015年に趣味として開発が始められた本作は、2016年のプレアルファ版の公開を経て、3年間の開発でやっとSteam早期アクセスの販売までこぎつけた形だ。開発チームは少人数の開発者で構成されておりそれぞれが本職の仕事を持っているため、空いた時間に本作の開発をおこなっているとのこと 。

早期アクセス期間は、12か月が予定されている。早期アクセス期間中には、現在実装されているコアの部分の拡張を進めつつ、バグやグリッチの修正、プレイアビリティの改善、そしてさまざまな新要素の追加が予定されている。