レディー・ガガが「実はゲーマー女子なの」と告白。『ベヨネッタ』をプレイするセレブにゲーマーから大きな反響

 

歌手のLady Gaga(レディー・ガガ)のあるツイートが、海外ゲーマーの間で反響を呼んでいる。ガガは11月4日、3Dアクションゲーム『ベヨネッタ』のチャプター5について、コンティニュー時のセリフ(The shadow remains cast)をもじりながら、その難易度の高さについてツイート。本稿執筆時点で約1万5000件のリツイート、約7万件の“いいね”がされ、また約2800件のリプライが寄せられている。

ガガは、おそらく現在『ベヨネッタ』をプレイ中で、その感想を投稿したのだろう。チャプター5の「失われた聖地」では、不意に崩壊する道を進み、2体同時に襲ってくるボスとのバトルが続く。その前のチャプター4には、本作のクライマックスのひとつとも言えるフォルティトゥードとの激しい戦いがあり、ガガはこれを乗り越えるも息つく暇のないゲームプレイを実感しているところだったのかもしれない。このツイートに対しては、米国任天堂が彼女を応援する返信をしているほか、『ベヨネッタ』の開発元プラチナゲームズやディレクターを務めた神谷英樹氏、続編『ベヨネッタ2』のプロデューサー橋本祐介氏らがリツイートしており、これもまた注目を集める一助となった。

ガガはこのツイートにて、女性ゲーマーがよく使用する「#gamergirl」というハッシュタグを使っているが、その前に「secret」と付け加えている。彼女は、初主演した映画「アリー/ スター誕生」やそのサウンドトラックのこと、あるいはその他の仕事やプライベートの様子などを日々ツイートしているが、ゲームを嗜むということはこれまで特に明かしていなかったため、「実はゲーマー女子なの」と告白した形だ。意外なスターが自分と同じ趣味を持っており、さらに高い評価を得ている『ベヨネッタ』をプレイしているとあって、親近感が湧いたゲーマーが多くいたようだ。

今回大きな反響を呼んだのは、ただレディー・ガガがゲーマーだったというだけではない。ガガというと、奇抜な衣装に身を包むことでもよく知られている。一方、『ベヨネッタ』の主人公ベヨネッタのコスチュームもまた特徴的。ガガがかつて着た衣装の中にはベヨネッタ風と言えなくもないものもあり、ガガが『ベヨネッタ』を選んだことにゲーマーの中では妙な納得感が生まれたようだ。ツイートへの返信には、ライブのステージでベヨネッタのコスプレをして欲しいとお願いする人や、またNintendo Switch向けに発売予定の『ベヨネッタ3』の宣伝を彼女にお願いすべきだとか、そのテーマソングを彼女に歌ってもらいたいと、任天堂やプラチナゲームズに求める声まで上がっている。

ゲーム好きを公言する海外セレブは少なくなく、たとえば俳優のVin Diesel(ヴィン・ディーゼル)氏のように、『The Chronicles of Riddick』シリーズなどに出演するだけでなく、制作にも関わったりと熱心な人もいる。また先月には、宇宙ベンチャー企業スペースX社の設立者であり、起業家として知られるElon Musk(イーロン・マスク)氏が、「Twitterはソーシャルメディアの『ダークソウル』、Redditは『Bloodborne』、インスタグラムは『ゼルダの伝説』だね」と氏らしい意味ありげなツイートしている。

発言の真意は不明ながら海外ゲーマーからは大きな注目を集め、The Game AwardsのプロデューサーGeoff Keighley氏にいたっては、今年の同イベントにMusk氏を招きたいと返信している。Musk氏は、子供の頃に自作ゲームを開発するなどゲーマーであることは知られていたが、近年のゲームにも通じていることを示し、ゲーマーから多くの共感を得たようだ。今回のレディー・ガガのツイートの反応もこれに似たような形であり、ゲームには住む世界の垣根は存在しないということを感じさせられる一件となった。