アーケード2D格闘ゲーム『北斗の拳』イベント「世紀末武闘会」第3回大会明日22日開催。事前参加登録者110名以上[UPDATE]


[2014年3月21日 16:00 追記]

公式でエントリー一覧最終版が公開されています。内訳は:

ケンシロウ11人/ラオウ8人/トキ25人/シン15人/レイ26人/ユダ7人/サウザー13人/ジャギ8人/ハート様8人/マミヤ5人(合計 126)。レイとサウザーが3名増加、ほかは変化なしか1名増加です。また、ここから当日参加で増える可能性もありますが昨年度と違い会場の都合上なるべ く事前登録するようアナウンスがあったため、第2回大会ほど緊急参加者が出てくる(50名以上)ことはないかもしれません。

なお、本稿初掲時にトキの人数が間違っていました。ただしくは24名・最終版で増加1名です。大変失礼いたしました。

あわせて、FAQ も公開されています。要約すると、

・ 会場内に設置されているのは大会用AC台2セット(パーツは三和)・”修正済み”家庭用版4セット。
・ 大会中は家庭用版のみの開放。
・ 会員登録等は不要。
・ コインロッカー有り。
・ 途中入退場は可。
・ 飲食物の持ち込みは不可。

当日会場へ足をお運びになる方は念のため公式サイトをご確認ください。

 


 

 

アーケード2D格闘ゲーム『北斗の拳』(以下『AC北斗の拳』)イベント”世紀末武闘会”の第3回大会が明日3月22日土曜日の12時から開催されます。同キャラ使用可の3on3勝ち抜き戦です。事前登録済みのプレイヤーはすでに110名を超えており、ここに当日参加者が少なからず加わるであろうことを想定すると、去年以上の規模になる可能性すらあります。

場所は秋葉原 e-sports SQUARE AKIHABARA。参加費(入場料)は2000円。会場内に設置された筐体はフリープレイです。また、風営法にかかる施設(具体的にはいわゆるゲームセンター)を利用していない「イベント」であるため、酒類をふくむ飲食物の提供が予定されています。

ゲームとしてのAC『北斗の拳』ならびに前回大会の様子等については拙稿をご参照ください。観戦時のポイント等も併記しております。なお現時点では当日の実況配信はアナウンスされていませんが、昨年はニコニコ生放送が活用されていました。

アーケード2D格闘ゲーム『北斗の拳』大会” 世紀末武闘会”が2月10日開催、参加者99名(+α)。150名の頂点に立ったのはチーム「天下人」 【UPDATE】 | Game*Spark – 国内・海外ゲーム情報サイト
http://www.gamespark.jp/article/2013/02/09/38796.html

e-sports SQUARE AKIHABARA はその名の通り e-Sports 系イベントを支援する専用施設で、本年度1月に千葉県市川から秋葉原へ展開したばかりです。シーンのメインストリーム『StarCraft2』や 『League of Legends』などの大会がひらかれているほか、格ゲーファンおなじみの GODSGARDEN にも利用されています。今年の大会コンセプト「観戦」を達成するにあたり、これほど適した場所もそうそうないでしょう。

いわばそれらの主要な競技ゲームとAC『北斗の拳』が比肩しているわけですが、8年以上も前のタイトルを採用した大会で100名以上もの参加者がい る事態はどちらかといえば稀です。また、ネットワーク環境が行き渡るのにともない格ゲーにかぎらず多くの対戦ゲームにおいて「リリース直後に”発覚”した バランスの悪さ」をパッチで修正するケースがほとんどである一方で、本作はそんな気の利いた発展を遂げていません。基板はATOMISWAVEなのですか ら当然といえば当然です。

つまり、あくまでも正式稼働後一発勝負の調整においてプレイヤーの飽くなき闘争心により競技性が練磨されてきたという歴史も特筆に値するのです。コ ンボや仕様の解明・開発はいまだ終焉がみえていないようで、ニコニコ動画には定期的に世紀末的な動画が投稿されています。ちなみに最近動画で紹介されてき た面白い攻撃は「相手の長いコンボ中にクレジットを投入することでの精神攻撃」(大会ではおそらく禁止か不可能)。

また、イベントとして興味深いのは覇者の異名を持つ文句なしのトッププレイヤー K.I 氏 がイベントオーガナイザーを務めている点。現役のプレイヤーであり本大会にも選手として参加予定の人物が、真新しくはないタイトルの小さくない規模をプロ デュースするというのは強い情熱を感じるところです。無論、全国から集結する3桁にのぼる修羅たちの執念も並々ならぬものがあります。

3月21日午前1時時点で公開されている使用キャラの分布は以下のとおり。事前登録についてのみの集計であり、当日参加者ならびにまだ公式サイトで情報が反映されていない部分がある点はご了承ください。

 

achokutoen

hokutosenni

 

[追記: トキの人数に誤りがありました。25ではなく、正しくは24。総数は117ではなく116です。重ねてお詫び申しあげます。]

去年はケンシロウ15人/ラオウ9人/トキ22人/シン7人/レイ14人/ユダ9人/サウザー7人/ジャギ6人/ハート様4人/マミヤ5人(合計 98)。そして今年はケンシロウ10人/ラオウ8人/トキ25人/シン14人/レイ23人/ユダ6人/サウザー10人/ジャギ8人/ハート様8人/マミヤ 5人(合計117)。

減少が目立つのはまずケンシロウ。去年 K.I氏がケンシロウで参加しており(ケンシロウ再評価の流れがあった)使用者が増加したものの、決勝トーナメントではあまりふるわずチーム優勝後に「レ イが最強キャラ」と言い放ったことが影響を及ぼしているのかもしれません。ただし最終戦で相対したチームは全員トキでした。

また、アーケード版と仕様が異なるため練習が難しいとされるユダも、3(+1)強として認知されているものの比率的には大きく下げています。他方、仕様が一部異なるという点で共通しているサウザーですが、おどろくべきことに超必殺技「鳳凰呼闘塊天」のPAR をもちいた修正コードが公開されるような背景もあってかこちらは微増。

割合で躍進したのはまずレイ。ご存知「ジョインジョイントキィ」「命は投げ捨てるもの」のトキと並ぶ性能と目されており、順当な位置へつけていま す。また、シンとハート様はなぜか倍増。使い手が増える要素があったのかは恥ずかしながら筆者にはわかりませんが、多くのチームにまんべんなくシンが見受 けられる一方で、ハート様は若干かたより気味であることは確かです。ハート様だけで構成されたチーム「絶滅危惧種」はその名前とともにインパクト十分とい えるでしょう。

さて、長大なコンボを決めると敵が画面端でボールのごとく弾み始める様子、通称”バスケ”などから「世紀末スポーツアクション」と呼ばれることもあ るAC『北斗の拳』ですが、もはやクから始まる例のカテゴリに存在していないことは火を見るよりあきらかです。すくなくとも100名超のプレイヤーはそう 考えていないでしょう。

ゲームシステムが格闘ゲームとして複雑な部類であり、体力の多さが不利に働くことがある(おもにラオウ)・安い死に方がある(次のラウンドで極端な 有利不利が出ない、”しなやす”のさらに一歩先の概念)・ゲージ状況次第でダイヤグラムすら変動するなど、予備知識なしでは理解しづらい部分が多々ありま す。しかしファーストタッチの重要性やゲージ管理など格ゲーの”一部”基本は基本のままです。そのピーキーなバランスとプレイヤーのパッションにより昇華 された本作は、「とりあえず即死コンボ入れて終わり」の時代をとうの昔に通過しています。

ただし、だからといってコンボレシピを知らなければ楽しめないということはありません。AC『北斗の拳』は、北斗の先人たちが神秘的な営みを積み重 ねた末に構築した一大エンターテイメントです。e-Sportsの肩書には絶対に負けていません。その勢いと面白さ、楽しさを感じとるには8方向レバーの テンキー表記さえ知っていれば十分です。

どの/どんなチームが勝ち進むのか、どんな死合が展開されるのかについては、今まで光ってきた死兆星の数ほどアップロードされてきた対戦動画を予習がてらどうぞ。猶予は本稿執筆時点で700万フレーム以上あります。