「P.T.」に強い影響を受けた一人称視点ホラーゲーム『Allison Road』の開発キャンセルが発表


一人称視点ホラーゲーム『Allison Road』の公式Twitterアカウントは、同作の開発がキャンセルとなったことを明らかにした。現時点で理由は明らかにされておらず、数日以内にも公式声明が発表される予定とのこと。公式Twitterアカウントはサポートしたすべての人々へと感謝を示しつつ、このような事態となってしまったことはとても残念だと伝えている。

『Allison Road』は、英国のゲーム開発スタジオ「Lilith」が制作を進めていた一人称視点ホラーゲームだ。英国マンチェスターの郊外にある一軒家を舞台に、プレイヤーは記憶を失った男性を操作して、ループし続ける恐怖の夜を繰り返し体験することになる。昨年公開されたプロトタイプ映像のすさまじい恐怖感が話題になったほか、かつてコナミからリリースされたホラーゲーム『P.T.』に強い影響を受けた作品であることも注目を集めていた。

昨年9月、「Lilith」は25万英ポンド以上を目標とする『Allison Road』のKickstarterキャンペーンを実施。しかし期限終了前にゲーム企業「Team 17」がパブリッシングを担当することがに決定し、キャンペーンはキャンセルされている。同年12月までは開発陣からのメッセージが届いていたが、その後は続報が途絶え、公式Twitterアカウントも今年2月のツイートを最後に更新されなくなっていた。昨年末ごろから開発自体が頓挫してしまったのか、あるいは「Team 17」との契約でなんらかのトラブルが発生したといった可能性も考えられるが、真相は公式声明の発表を待つほかないだろう。

『P.T.』は2014年8月の「gamescom 2014」にて、当時コナミに所属していた小島秀夫監督より発表された作品。ゲームをクリアすると『Sillent Hils』のティーザーゲーム(Playable Teaser)であることがわかるというカラクリがあった。斬新なプロモーション手法はゲーム業界やゲーマーたちに大きな衝撃を与え、のちに『P.T.』のフォロワー作品が多数登場したことはまだ記憶に新しい。現時点で完成までこぎつけた作品はほぼないが、『Layers of Fear』は昨年8月にリリースされ、メディアよりもプレイヤーたちから圧倒的な支持を得ている。