Amazon、ゲームエンジン「CryEngine」のCrytekと大規模なライセンス契約を締結か

「Unity」や「Unreal Engine」と並ぶ
Crytekのゲームエンジン「CryEngine」

AmazonがゲームエンジンCryEngineなどを有する「Crytek」と大規模なライセンス契約を結ぶとの情報が、Kotakuにて報じられている。Kotakuはエンターテイメント情報に加え、『Assassin's Creed Unity』の存在を発表前にリークするなど、業界内の動向察知にも定評のある海外メディアだ。

 

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ライセンス契約、数千万ドル規模か

 

「Unity」や「Unreal Engine」と並ぶ Crytekのゲームエンジン「CryEngine」
「Unity」や「Unreal Engine」と並ぶCrytekのゲームエンジン「CryEngine」

4人の関係者はKotakuを通じて、Crytekの所有する技術とCryEngineに関して、Amazonは大規模なライセンス契約を結ぶことに合意したと伝えている。契約時に支払われる金額に関しては、関係者によって5000万ドルであるとも、7000万ドルであるとも伝えられており、はっきりとはしていない。

現時点で、AmazonとCrytekの両社から、今回の報道に対するコメントは無い。一方で今年3月、Crytekは巨大なパブリッシャーとのライセンシング契約にサインしたことを、海外の業界メディアDevelopに対し明らかにしている。設立者の1人Faruk Yerli氏は、「巨大な契約だった、恐らく過去最大だろう。詳細についてはこれ以上語れないが、パートナーと共に近日中にも発表できることを願っている」と説明していた。Amazonとのライセンス契約が実現するならば、Yerli氏が話すように、"過去最大の規模の契約"であると考えてよいだろう。

1999年にドイツに設立されたCrytekは、ゲームエンジン「CryEngine」やFPSシリーズ『Crysis』などの開発で知られるゲーム企業だ。同社は2014年、ドイツのメディアGameStarの報道を発端に、財政難がささやかれていた。この財政難は、多数のスタッフが給料の未払いを海外メディアを通して訴え、次々と社員がスタジオから離れている状況を吐露するなど、生々しく報じられていた。結果的に、CrytekはCrytek UKとCrytek USAの2スタジオを事実上閉鎖し、ゲームシリーズ『Homefront』のIPをKoch Mediaに売却している。

See also: Amazonがゲーム動画配信サービスTwitch買収、Googleは独占禁止法を警戒か契約を結ぶ理由がCrytek側に多分にある一方で、Amazonの思惑はまだ見えてこない状況だ。ゲーム業界の動向で見れば、2012年8月にAmazonはゲーム開発スタジオ「Amazon Game Studios」を設立。また2014年8月には、ゲームストリーミングサービス「Twich」を買収している。推測の域は出ないが、2011年8月から開始しているPCゲームのダウンロード販売にて、Crytekの『Crysis』などを独占販売し、それと共にSteamのようにサービスの規模を拡大する可能性はある。あるいはAmazonの大規模なユーザーネットワークを利用し、サブスクリプションのCryEngineを普及させてゆく狙いもあるかもしれない。

AUTOMATONでは両社に対しコメントを求めており、返答や続報があり次第、あらためて情報をお伝えする予定だ。

 

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