恐竜サバイバル『ARK: Survival Evolved』がMod対応。Unreal Engine 4専用ツール登場、Steam Workshopで共有可に

Pocket
reddit にシェア
LINEで送る

Studio Wildcardは、恐竜サバイバルゲーム『ARK: Survival Evolved』(以下、ARK)のMod対応を正式発表した。Epic Gamesとパートナーシップを結び、『ARK』のModおよびマップ製作に特化したUnreal Engine 4エディター「ARK Dev Kit」が配布されている。この「ARK Dev Kit」からSteam WorkshopへとModファイルをアップロードし、ほかのユーザーたちと共有することができる。

サバイバルゲームがUE4でMod対応へ

Studio Wildcardが公開しているModチュートリアルサイトによると、ユーザーは『ARK』のソースコードにアクセスすることはできないが、「ARK Dev Kit」にはエディット可能なすべてのソースアートやマップ、ブループリントクラスが含まれているという。Unreal Engine 4のブループリント機能を使用しており、C++の知識がなくともMod製作が可能である。

Mod可能な箇所は多岐にわたる。アイテムや武器、AI挙動ツリーや各種の構造、全てのタイプのゲームプレイクラスとゲームロジックすらも改造可能だ。単純なところから言えば、新しいマップや環境を構築することから始まり、ブループリント機能を通じてコアのゲームクラスを拡張できる。新たなゲームモードやゲームメカニックも公開できるそうで、さらにそういった複雑なModの開発に役立つ情報共有フォーラムも開設されている。

なお「ARK Dev Kit」は、Steamクライアントの「Tools」セクションからダウンロードが可能。Unreal Engine 4アカウントが必要だが、今年3月に発表されたように、現在Unreal Engine 4は基本的に無料で使用できる。

参考記事: Epic Gamesが「Unreal Engine 4」を無料化へ 加熱するゲームエンジン市場の覇権争い

『ARK』はSteam早期アクセスにて発売してからおよそ1か月ほどが経過したばかりであり、さらにオンラインサバイバルゲームでもある。そういったタイトルがModに対応するのは珍しい事例と言えるだろう。また、Unreal Engine 4を採用したタイトルが、Epicとパートナーシップを結びUE4型のModツールを提供するというのも興味深い試みだ。『ARK』というゲームだけでなく、今後のUnreal Engine 4とMod製作カルチャーにおける大きな一歩となる予感がある。

Pocket
reddit にシェア
LINEで送る