過去10年で最もプレイされたブラウザゲームとは、無料ゲームポータルサイト「Armor Games」がデータを発表

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10周年を迎えた無料ブラウザゲームポータルサイトArmor Gamesは、運営開始から今までの間に最も高評価を得たタイトルや、プレイ回数TOP10などのデータを発表した。この10年間でArmor Gamesに登録されたゲームの数は3680タイトル。ユーザー数は1000万人を超え、フォーラムには240万件のコメントが投稿されたという。

Armor Gamesに登録されているすべてのゲームページには投票ボタンが設置されており、ユーザーはゲームの評価を「Like」か「Dislike」で下すことができる。最も高評価を獲得したタイトルは、9.8ポイントの『Sword and Souls』である。『Sword and Souls』は、フランスに拠点を置くSoulGameが手がけたRPGで、2015年9月に公開されたばかりなのにもかかわらず、長年トップの座に君臨していた『Kingdom Rush』を抑えて1位に輝いた。

2位以下には、ウルグアイのIronhide Game Studioが手がけるタワーディフェンス『Kingdom Rush』シリーズ、カナダ在住のプログラマーJuiceTin氏(Sky9 Games)による『Strike Force Heroes 2』が続く。10位には、モバイルゲーム市場の拡大が注目されるインドネシアに拠点を置くインディーデベロッパーToge Productionsの名作『Infectonator 2』がランクインした。

最もプレイされたゲームTOP10の1位は、6295万9136回を記録した『Kingdom Rush』が獲得。2位にはゾンビサバイバル『The Last Stand – Dead Zone』、3位には第一次世界大戦をテーマにした戦略ゲーム『Warfare 1917』と、オーストラリアのデベロッパーCon Artist Gamesの作品が並ぶ。7位にはSteamでも話題となったクリッカーゲーム『Clicker Heroes』が顔を見せた。

8位には、ブラウザゲームを語る上ではずせない『Crush the Castle 2』がランクインしている。なお『Crush the Castle』シリーズの開発者Joey Betz氏は現在、『Wasteland 2』や『The Bard’s Tale IV』を手がけるinXile Entertainmentにてプログラマーとして働いている。

ほかにも「最も閲覧されたスレッド」のTOP10などの公開や、11月13日までの期間限定でArmatar(Armor Gamesにおけるアバター)コンテストが開催されている。詳細は公式サイトを確認してほしい。

 

広告収益以外も

公式ストアでグッズも販売している。
公式ストアでグッズも販売している。

Armor Gamesは、Daniel McNeely氏によって開設された無料ブラウザゲームのポータルサイトである。もともとは2004年に、ロード・オブ・ザ・リングを意識したデザインで「Games Of Gondor」という名で開設され、翌年に現在の名前に変更となった。今回の10周年は、Armor Gamesの10年である。

フリーゲームのイメージが強いArmor Gamesは、じつは有料ゲームのパブリッシャーでもある。ブラウザゲームはバナー広告が主な収益であるのに対して、ダウンロード方式のゲームはiOS版『Crush the Castle』を1.99ドルで発売(2009年)。その後も有料モバイルゲームを中心にリリースし、2015年にはSteamにて『Gem Craft』と『Super Chibi Knight』を9.99ドルで発売。もとは無料のブラウザゲームでありながらも、「無料は無料のクオリティ」と言わせない出来栄えで、Steamレビューでも好評を博している。

なお、Game Jamも開催するGame Joltは7年(前身を含めると約11年)、GameStopが運営するKongregateは9年、映像作品も投稿できるNewgroundsは今年で20年を迎えた。日本では、先月HTML5ゲームプラットホーム「かんたんゲーム」をリニューアルしたYahooゲームも歴史が長い。

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