カプコンが『鬼武者』新作を近々発表か?国内で新たな商標を”オンラインゲーム”区分で申請、過去の商標の更新などではなく

 

株式会社カプコンが、国内で新たに「鬼武者」の商標(商標番号「2015-112878」)を申請していることがわかった。すでにカプコンは2つの「鬼武者」の商標を取得しているが、これらとは異なる「オンラインゲーム区分(ソフトウェア第41類)」での出願となる。長くシリーズの最新作が登場してこなかった『鬼武者』だが、オンライン要素をメインに据えた新タイトルとして復活するかもしれない。

F2Pのアクションゲーム?

これは2015年11月17日に株式会社カプコンによって出願されていた商標で、12月1日付けにて公開されている。前述したように、出願されているソフトウェア第41類はおもに「オンラインゲーム」を対象とした区分だ。これがモバイル向けのソーシャルゲームである場合、携帯電話機用ゲームプログラムとして第9類の区分も対象とするのが通例だが、今回の公表分にてその区分は含まれていない。

カプコンはすでに2種類の「鬼武者」の商標を取得しており、1つは1999年に出願された家庭用テレビゲーム機向けのもの。もう1つは2010年に出願されたトレーディングカードなど各種オモチャ類のための商標だ。どちらも存続期間満了まではあと数年あり、今回の商標出願はこれら過去の商標の更新などではない。

『鬼武者』は2001年の初代から全3部作が2004年までリリースされ、2006年には『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』が発売されたが、それ以降はブラウザゲームやパチスロの機種が複数登場した程度で、近年シリーズに表立った動きは無い。開発は三部作を稲船敬二氏が、『新 鬼武者』を小野義徳氏がプロデュースしていた。『バイオハザード』のエンジンを利用した戦国時代テーマの3Dアクションゲームであり、実在の有名俳優などを起用していることでも話題となった。

近年動きがなかったとはいえ、シリーズは2014年時点で全世界で800万本以上を売り上げており、『鬼武者』がカプコンの新たなメインフランチャイズとして再起動する可能性は十分にあるだろう。またカプコンは(開発が停滞しているものの)『deep down』に『Dragon’s Dogma Online』などFree-to-Playのアクションゲームにも力を入れ始めており、同フランチャイズを下敷きにしたオンラインゲームであるとも予想できる。海外では今週から「The Video Game Awarads」や「PlayStation Experience」などといったビッグゲームイベントが開催される予定で、これらに合わせての発表も考えられそうだ。